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自律神経失調症について

 

(1) 自律神経失調症

 

自律神経失調症とは

 

脳の間脳部視床下部と呼ばれる場所に自律神経中枢はあります。

自律神経は心臓を動かしたり、食べ物を消化するのに胃腸を動かしたり、血液を循環させたり、呼吸をしたり、人間が生きる上で必要な働きを、人間の意志とは無関係に動かしている神経です。

この自律神経は体の機能を積極的に動かそうとする交感神経と、それを抑制させる副交感神経の二つの神経で成り立っています。

自律神経失調症はこの二つの神経のバランスが崩れたときに起こる症状のことです。

 

症状

頭痛、肩凝り、食欲不振、下痢、イライラ、不眠、倦怠感、生理不順、冷えのぼせ、起立性低血圧など、様々な症状が形を変えて現れます。しかし病院のレントゲンや血液、尿などの検査では異常の出ないことが多くあります。

 

原因

仕事や家庭環境、病気などによる肉体的、精神的ストレスが積み重なって自律神経のバランスが崩れるなどで発症すると考られます。

 

東洋医学では現代医学が自律神経失調症のように検査で出ないような病気に取り組むずっと以前から、上記のような症状を気血や陰陽の乱れとして捉え、そのことが臓器にまで影響を及ぼす病気になると考えていました。

 

自律神経失調状態に喪失感などの要因があると、不眠、閉塞感や無気力感が増して鬱病に移行する等が考えられます。

 

「病気」とは、文字どおり気の病と書きます。

東洋医学では気を実態有る物と捉え、ツボとツボを結ぶ経絡という中を気が流れていて、その気が血液やリンパや全ての臓器や器官を動かし、気が滞った場所に関連して病気が発生すると考えています。

その病気を実(抵抗力がある)症状と、虚症状(抵抗力が無い)とに分けて考えていますが、これは交感神経と副交感神経の関係に類似しています。

 

 

治療

 

 

東洋医学の検査法は脈診、腹診、舌診が主です。この検査は2千年ほどの経験が蓄積されたもので、西洋医学の血液検査や尿検査、レントゲン検査では出ない自律神経失調状態などの気血の乱れがよくわかります。

 

例えば脈を診て早い場合、舌は赤みが加わってきて、腹診をすると筋肉のやや緊張状態がみられます。問診すると、イライラしたり、眠れなかったり、便秘の訴えがあります。

すなわち脈診や舌診から交感神経の緊張という自律神経の乱れによる患者の訴えが分かる仕組みとなっています。

 

 

自律神経失調と言われる患者様の中には、腎臓疾患や肝臓疾患、甲状腺機能異常といった疾患が奥に隠れていることがあります。しかし

当院に来院される患者様の多くは、既に内科や心療内科などで様々な検査をされた上で来院されており、器質的疾患が奥に潜むケースは希です。
一方で、抗ウツ剤、安定剤、睡眠剤などを服薬されておられるケースが多く、それを考慮した上での治療となります。

 

 

 

鍼灸治療は、

 

脈診、舌診、腹診をした後、交感神経と副交感神経のどちらの状態に偏っているかで治療方法が異なってきます。

基本的には非常に少ない刺激で気持ち良く全身の気血を整える治療を行う事が多いです。

 

 

遠絡療法は

 

 

脳下垂体、自律神経中枢、ホルモン中枢を標的に、関連した手や足の経絡を使って治療を行います。

 

 

自分で出来ること

 

自分一人で問題を抱えず、体の状態や精神的な状態を、医師、治療師、、家族、友人などに話すことから始めてはいかがでしょうか。

入浴、運動、旅行、映画鑑賞など、決まった環境からの気分転換も良いかもしれません。

 

自分が「楽しい!」と思える瞬間がたくさん出来るように。
施術者としてもそのお手伝いが出来ればと願っております。

 

 

 

自律神経は血圧や脈拍亢進といった交感神経の緊張タイプと、血圧低下や意欲低下といった副交感神経緊張タイプに分けられます。
これは東洋医学的にも実症状と虚症状と分けて考え、鍼灸治療をする場合でも正反の治療手技を行うこととなります。

 

 

 

自律神経失調症の症例はこちら

 

 

 

 

 

(2)  不眠症・欝病

 

不眠症

上に述べたと同様。脳腫瘍、高血圧、糖尿病や甲状腺機能障害、肝臓疾患や腎臓疾患と言った器質的な疾患が隠れていないかを確認する必要があります。

不眠症は、西洋医学では入眠障害、中途覚醒、早朝覚醒、熟睡障害と分けて、それぞれに応じた薬の処方がされるようですが、
東洋医学では、起きて活動する時は目に十分な血液が必要ですが、眠る時は目の血液が肝臓に帰っていないと、所謂血液が騒いで眠れないと考えています。
ですから肝(肝臓とは少し違う)の変動と診ることが多く、肝への治療は欠かせないと考えています。

最近の睡眠剤ついてはは副作用が少なく、安心して服用出来ると言われています。また医師もそのように説明されておられるようです。

薬の服用については、身心との関係が深い症状の場合は、実験による副作用の強弱で語るのではなく、例え中身が小麦粉であっても、睡眠剤を飲まないことの不安感の方が、薬効以上に大きな作用をしていることの方に問題があるように思います。

 

 

 

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欝病

 

 

大切な方との死別や人間関係のトラブルなど環境的な変化が起因になることも多いと言われています。
また不眠症から欝病になるなど、不眠症との関わりもありそうです。
また几帳面な性格の方がなりやすいとも言われていますが、現代社会においては欝病とまで言わなくても
欝の要素をかなりの方が持っており、それが何かのきっかけで顕在化するのかもしれません。

抗欝薬を服用されると眠気や胃腸障害といった副作用が出ることもあるようです。

鍼灸治療では脈やお腹の状態を確認した上で、気の巡りを整える治療を行います。

 

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(3)パニック障害

突然に、動悸、発汗、息苦しさ、不安感に襲われ、パニック様の症状になります。電車やバスに乗ると症状が出るようなケースもあり、旅行や外出が難しいことがあります。

 

 

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最近の症例