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腰部脊柱管狭窄症の為、夕方には立っているのもつらくなる  77才 女性

半年前に脊柱管狭窄症と診断された。朝方は連続して20分程度歩ける。しかし昼からはだんだんと歩き難くなり、夕方には歩行だけでなく台所で立っているのもつらくなる。整形外科と整骨院にかかっているが症状がだんだんとひどくなっているように思え、将来歩けなくなるのではという不安がある。
■診察
[ 初診 ]
右腰椎最下部と仙骨の神経根部を治療対象とし、鍼灸治療と遠絡療法とをおこなった。治療後に患者様に立ってもらうと「スッと膝が伸びた感じがした」と驚くように言われた。
[ その後の経過 ]
この患者様は週1回から2回の間隔で治療を14回行い。夕方からの立位作業のつらさが消失。また20分程度でも歩行は朝方しか出来なかったのが、夕方でも30分程度なら連続歩行が可能となった。さらに思い切ってツアー旅行に参加され、他の参加者についていけるか不安だったが、他の参加者と一緒に歩いても全くつらくなかったと喜んでお話をされた。
しかしレントゲンでも脊柱管狭窄症状ははっきりしており、この良い状態を保つために、初診から1年近く経過した現在も月2回は予防の為に来院されている。その甲斐あって現在も脊柱管狭窄症状によって日常生活に支障がでるようなことは無く、良い状態で日常生活が保たれている
■考察
脊柱管狭窄症状によって腰や足の痛みや痺れだるさを抱えている方が年々増加しているように思います。これは高齢化が主でしょうが、食べ物や日常の姿勢や過ごし方なども関係があるように思います。体力があり抵抗力があってブロック治療や鎮痛薬が適応する病気と、体が弱り、神経も弱り、抵抗力が弱って出る痛みや痺れは、現代の西洋医学の苦手とする症状と言えます。そんな患者様に対して漢方や鍼灸治療が、病院や診療所で働く医師の強い味方になるはずです。現在漢方薬はほとんどの病院や診療所で扱っています。本来漢方も鍼灸も同源の治療手段です。医師が病院で鍼灸治療をおこなう。そんな時代が近い将来来てくれることを切に望みます。

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