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腰の曲がり・年齢より10歳以上老化している  60才 女性

半年ほど前から5分ほど歩くと上半身が前に屈んできて姿勢を正さないと歩けなくなって来た。整形外科の医師からは腰の骨は年齢より10歳以上老化していると言われた。上半身が腰の上にうまく乗っていない感じがする。5分以上の距離を歩く。荷物を持って歩く。掃除機をかけるなどがつらい。下肢には痛みや痺れはない。
■診察
[ 初診 ]
背骨(脊椎)が胸椎から腰椎まで脊椎の際が異様に硬い。また脊柱起立筋が丸く盛り上がって円背になっている。とりわけ圧迫骨折の好発部である胸椎腰椎移行部がひどい。
治療は脊椎の硬結部位と全体のバランスを整える。東洋医学で言うところの所謂本治法を鍼灸治療のみで行った。
[ 経過 ]
[ 13回目 ]
途中手の腱鞘炎や肩関節症状の訴えがありそちらの治療を主としたことも有ったが、現在上半身は腰にしっかり乗っている感じがあり違和感はない。「他人から見れば腰が曲がっているように見えているだろうが自分としては良い状態である」。歩く距離も飛躍的に伸びていて、日常の中で15分以上連続して歩く機会はないが休まず歩けている。
■考察
人間の日常動作で最も負担がかかる部位は一般的に腰椎の4番5番だと言われている。しかし今回のケースでもそうだが、胸椎12番から腰椎2番あたりの圧迫骨好発部位である胸腰椎移行部は負担がかかるからこそ骨折したり硬くなる。東洋医学で言う腎兪という腰やエネルギーの要となるツボがあるのも大いに関係が有る。腎のエネルギーの衰えは老化につながり、腰の曲がりにつながり、圧迫骨折につながる。

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