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腰部脊柱間狭窄症に坐骨神経痛を伴う症例 65歳 男性

1年前から少し歩くと右側のお尻から足全体がだるくなり歩けなくなる症状が出るようになった。その為大学病院の整形外科を受診しX-PやMRIなどの検査をし、腰部脊柱間狭窄症と診断された。医大では服薬による治療を受けたが症状は変わらず医師から手術を勧められた。手術はしたくないのでその後近くの病院に変わり服薬と運動療法を受けていたが、2ヶ月ほど前から右側のお尻から足の外側にかけて痛みが出るようになり、医師から坐骨神経痛と言われた。現在鎮痛薬や注射をしてもらっているが疼くように痛む。

■診察
[ 初診 ]
まず疼きの出ている右臀部から足の外側にかけての痛みを取ることとした。この部位は脊柱間狭窄症状と同レベルの腰椎に関連しているとみられ、同時に脊柱間狭窄症状に対する治療にもなることを念頭に置いて治療をおこなった。
治療は遠絡療法と鍼灸治療を併用した。治療後すぐに足の痛みと重さが半減したとのお話であった。

[ 経過 ]
坐骨神経痛の疼きは2回の治療で消失し、残っていた痛み、つっぱり、重さも5回目で消失した。それと共に脊柱間狭窄による歩行の距離が長くなった。その後半年間週2回の治療を続け、連続して15分以上は歩けるようになった。それ以上は歩いていないので、実際はどの位歩けるかわからない、あれほど痛みで苦しんだのにうそのようだとの話であった。

■考察
腰部脊柱間狭窄症という病名で手術を医師から勧められたという患者様でも、本当に重度で難しい方と、案外はやく日常生活に困らない程度になる方とがいます。手術に踏み切るには排尿障害とか極度の日常生活の困難とか基準があるわけで、おそらく「これ以上悪くなると手術も考えられる」といった意味の医師の話を、手術という言葉に驚いて過大に捉えている方も多いのかもしれない。

脊柱間狭窄症もこれまでたくさんの症例を治療してきており、機会があれば掲載していきたい。

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