診療時間(完全予約制)
休診日(日曜・祝日)
診療時間
8:30~12:30
13:30~20:30 -

TEL 086-270-0188

〒703-8275

岡山県岡山市中区門田屋敷1丁目
9-29(菱和パレス一階)

救急車を呼ばざるを得ない生理痛 30歳女性

今までに生理痛で救急車を10回以上呼んだという患者様。生理初日に痛み出し、こらえようとしても我慢の糸が切れると吐き続ける状態になってしまい、救急車を呼ばざるを得ない状態になると言うことである。しかし婦人科の検査では器質的な異常は全く無いとのお話であった。

■所見
下肢が冷たい他は皮膚色も良く一見悪い所は見られない。しかし東洋医学の検査法である脈診部の橈骨動脈の拍動は、とても沈んでいてわかりづらく細く弱く緊張している。いわゆる胃の気が診られない脈であり、更年期にもみられる脈である。

■診察
[ 経過 ]
生理痛の治療を開始して3ヶ月めから生理痛は出なくなり脈も随分と改善された。11ヶ月経った現在も生理痛は出ていない。この間治療5ヶ月目からは月2回の治療間隔で、9ヶ月め以後は患者様の都合もあり1ヶ月まるまる治療間隔が開いてしまったりした。体の状態を知るには脈診を基準にするが、さすがに間隔が開きすぎると脈が元に戻りかけてしまいそれでも生理痛は起きていない。やはり脈が安定するのを見極めるまでは月2回の治療は必要と考えているが、痛みが起きないと来院されないのはどの疾患も同じである。

■考察
内科、婦人科、精神科などの訴えに最も強みを発揮するのは2千年以上積み上げられてきた東洋医学の脈診や舌診、腹診といった診察法である。
それは2千年のデータの蓄積であり、普遍的で最も信頼できるものだ。
本来は生理に関係する骨盤内を念頭に治療するが、今回は脈を本来の状態に戻すことを主に治療をおこなった。

最近の症例