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両足の痺れと歩行障害 65歳 男性

2ヶ月前の朝、突如として排便、排尿感覚がわからなくなり病院を受診した。ステロイド点滴等を受け4日目まで順調に回復していたが、5日目に今度は両足全周囲に痺れが現れ歩行がしにくくなった為入院となってしまった。入院中投薬治療の甲斐あって、排尿排便の感覚は戻ったが、下肢の痺れと歩行障害の改善は見られず、当院をインターネットで調べて病院を退院した翌日来院された。病院でのMRI画像と診断書を持参された。診断書の病名は頚椎症、L45椎間関節炎、脊柱間狭窄症となっていた。

■診察
[ 初診 ]
両下肢に痺れがあり、歩行は酩酊様でまっすぐ歩けない。特に右方向に偏って歩いていく。また方向転換が思うようにできず、雲の上を歩いているような感覚とのことである。右上肢にも軽度の痺れがある。治療は遠絡療法のみでおこなった。

[ 2回目 ]
初診時の治療で上肢の痺れが軽減し、下肢の痺れの範囲が狭くなったとのお話であった。2回目の治療直後、右上肢の痺れと右下肢の痺れが消失した。さらに歩行時の雲の上を歩いている感じが改善されてきた。

[ 3回目 ]
痺れ範囲が足首の上10センチぐらいまで縮小。足の運びが軽くなった。痺れの感覚も改善名された。

[ 4回目 ]
下肢の感覚が、今までわからなかったのが分かるようになった。いつもは危ないので自動車で送迎してもらっていたが、「今日は一人で電車に乗ってやってきた」と、こちらも驚くような改善ぶりであった。

■考察
この症例は、それまでの西洋医学の治療が頚椎や腰椎を対象になされていたのを、脳を対象に遠絡療法をおこなって驚くような改善を見た症例である。この症例はMRIなどの画像のみで判断することよりも、病態をしっかりと考えることの大切さを示した症例となった。

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