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妊娠5ヶ月での顔面神経麻痺 30才 女性
1ヶ月半ほど前から副鼻腔炎で耳鼻科にかかっていたが、2週間前の朝食時に顔に違和感を感じて耳鼻科を受診し、顔面神経麻痺と診断された。翌日耳鼻科で顔面神経麻痺評価点数は12点と言われた(この時点の顔面神経麻痺評価点数は参考にはならないが)。妊娠5ヶ月なので副鼻腔炎の薬だけが出され、大きな病院を紹介された。病院でも胎児の安定期である妊娠15週を待ってから治療をしたほうが良いと言われて、この時は抗ウィルス剤のみが出されて3日後に入院して治療することになった。入院時には顔への電気検査や顔面神経麻痺の評価点数はせず5日間ステロイドの点滴をおこない、顔へのマッサージのチラシをもらって退院した。
<初診時>
顔面神経麻痺評価点数は8点。味覚が鈍い。仰臥位での閉眼は可能。施術は鍼のみをおこなった。週2回の間隔で施術をする事とした。
<2回目>顔面神経麻痺発症17日経過 前回施術から4日後
前回施術では特にしんどさは感じなかったとのことであった。一昨日に病院耳鼻科を受診し顔面の電気検査をおこない20パーセントと言われ。顔面神経麻痺評価点数は12点と言われた。
<3回目>
さらに表情は改善され、座位での開閉も瞬きも出来るようになり、口の動きも楽になってきた。
<4回目>顔面神経麻痺発症から23日経過
一見した顔の状態がだいぶ良くなっている。酢の物の味覚が良くわかるようになってきた。口からの水洩れも減ってきた
<5回目>
味覚が正常になった。
<6回目>
一見した顔の状態がさらに良くなっており、瞼の開閉のスピードの左右差が改善されてきている。
<7回目>
食べ物の口中での片寄りや残渣がだいぶ良くなっている。うがい時などでは油断すると洩れる。
<8回目>顔面神経麻痺発症後38日経過 当院初診時から26日経過
顔面神経麻痺評価点数は30点になった。
<9回目>
うがいをしても水は洩れなくなった。
<10回目>顔面神経麻痺発症後43日経過
ほぼ顔面神経麻痺発症前の状態にまで回復しているように見えるので、次回の施術間隔を1週間後とした。
<11回目>顔面神経麻痺発症後50日経過
顔面神経麻痺評価点数38点。瞬きのスピードにほんの少し左右差がある以外は点数上は正常になっている。
<12回目>顔面神経麻痺発症から2ヶ月経過 前回施術から10日後
顔面神経麻痺評価点数は40点の満点となった。仰臥位で頭側から見ると、患側の頬筋にやや差が見られるが、略治とした。
(考察)
顔面神経麻痺治療については一旦略治としたが、「このまま終わるのは寂しい。まだ治療に来たい」とのご本人の意志があり、妊娠時の腰痛や頸肩部の施術をしつつ顔の状態の推移をみることとした。