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蝉の鳴く大きな耳鳴りが16年間続いていたが、静かで落ち着いた小さな耳鳴りに変化した症例  47歳 男性

16年前から常にうるさく蝉が鳴く耳鳴りで悩まされており、その為に集中力が欠け、特に静かな時や睡眠時や寝起き時、不安な時に耳鳴りの音が増幅され日常生活に影響が出ている。耳鼻科にも通い耳に空気を通したり色々と治療を試みたが耳鳴りの音に改善は見られなかった。左耳鳴り音の大きさを10とすると右耳鳴りの音は6ぐらい。当院はネットで検索し来院された。

 

 

<初診時>

東洋医学による脈診では緊(緊張した脈)、やや数(やや速い)、舌診では舌質紫色(瘀血)、どん(力が無い)、歯痕(水分代謝障害)といった瘀血や水毒、自律神経医失調状態が見られる。治療は鍼灸及び遠絡療法をおこなった

 

<2回~4回目>

耳鳴りが少しずつ静かに落ち着いてきている

 

<5回~7回目>

耳鳴りが気にならない時間が長くなってきた。蝉の鳴くかん高い音が、低音で小さくなってきており、また蝉の数が減った。

 

<8回目>

耳鳴りの音 10→6に減少

 

<9回~10回目>

耳鳴りは大分楽になってきており、以前交通事故で痛めた首の治療を希望された。

 

<11回~15回>

蝉の鳴く音が静かに風の吹く音に変化。右耳鳴りはほとんど聞こえなくなった。

 

<16回~20回>

左耳鳴りの音はシュワシュワといった小さな音になり、安定して落ち着いている。右耳鳴りは消失した。

 

(考察)

耳鳴りは耳鼻科領域の疾患として耳鼻科が担当するが、耳の局所障害が原因によって耳鳴りが発生しているほうがむしろ少ない。西洋医学が一つの人体を専門科制度によって細分化する発想から抜け出さないと、治せない疾患の一つが耳鳴りではないだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

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