休診日(日曜・祝日) | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
8:30~12:30 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
13:30~20:30 | ○ | ○ | ○ | - | ○ | ○ |
衣服の脱ぎ着がし難く、何気ない動作時にも肩関節にキャッとした痛みが走る 63才 女性
3ヶ月ほど前に転倒打撲して以後左肩関節痛が出現。肩関節が限られた範囲しか動かせなくなった。後ろで手が組めず、意識せずに物を取ろうとするとズキッとした痛みが肩関節から上腕部に走る。整形外科で鎮痛薬とリハビリを受けてきたがだんだんと症状がひどくなってきたため、整骨院へも週3回通っている。しかし症状はいっこうに良くならない為不安になって、知人の勧めで当院に来院された。
■所見
肩関節の疼き(+)。発赤(-)腫脹(-) 肩関節前方挙上120度 側60度 スパーリングテスト(-) 後ろで両手の指が届かない
■診察
[ 初診 ]
まず肩関節部の疼きに対して鍼灸治療と遠絡療法をおこなった。さらに肩関節の可動範囲が広がるような鍼灸治療を付け加えた。治療直後は後ろで両手が届くようになり、患者様ご本人が驚かれた。。
[その後の経過 ]
週2回の治療間隔で計13回の治療をおこなった。安静時の疼き消失。物を取ろうとする何気ない動作時に出るキャッとした痛み消失。肩関節の挙上範囲および可動域も右肩関節とほとんど変わらなくなった。遠方からの来院でもあり日常で全く困らないとのお話であり略治とした。
■考察
私は肩関節に疼きが有る場合は疼きを止めることを最優先にしており、疼きを助長するような運動療法の場合は一旦中止してもらい、運動角度制限の改善は次のステップと、段階を置いた治療をおこなっている。このケースでは肩関節の疼きがさほど強くなかったこともあって、初診時から肩関節の可動範囲を広げる治療をおこなった。
どの訴えにも言えることだが、動かしてその場で痛いケースは治療者としては比較的治しやすい。この症例もそういったケースである。