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車の乗降時に股関節前面部(ソケイ部)に痛みが出る   63才 男性

4ヶ月ほど前から、自転車や自動車の乗り降りの動作時に、左股関節前面部に痛みが出るようになった。整形外科に通っているがいっこうに股関節症状が良くならない。あぐらを組んだり何気ない動作時に股関節に急に痛みが走り、、楽しみな旅行さえ不快で行けそうに無い為当院に来院された。X-PやMRIなどの検査で異常はみられなかった。

■診察

[ 初診 ]

股関節そのものの構造上の気質的な問題ではない為、治療は筋や腱と言った経筋の局所的な視点から鍼灸と遠絡療法でアプローチすることとした。
1回目の治療で股関節前面部へのキュッと来るシャープな痛みが消失し、鈍いひっかかった痛みに変化した。

[ 経過 ]

7回の治療をおこない主訴は消失した。この治療の過程で腰椎に起因した股関節への痛みと、中臀筋のトリガーポイントが同時にあることがわかった。東洋医学的には足の大陽経・少陽経・陽明経の三経の中枢と経筋の絡んだ症状であった。

■考察

股関節に痛みを訴える場合、女性に多く見られる先天性股関節脱臼などのように気質的な疾患を抱えている例が多い。しかしこの症例のようにレントゲンに出ないような訴えも多く、こういった症例では特定の動きで痛みが誘発されないケースの方がより治療者泣かせと言える。また高齢で脊柱管狭窄症など腰椎の甚だしい変形と共に、股関節の高度な変形変性がワンセットのような例にも度々出くわす。こういったケースでは例え股関節の手術をしたとしても、腰からの痛みと筋力低下で歩行困難になることが多い。特に女性は早期から自身の股関節の状態を知り、ケアしていくことが必要である。

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