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両足底部に痺れがあり、踵(かかと)に痛みがある  42才男性

3ヶ月ほど前から出現した両足の踵の痛みと、両足底部の痺れで悩んでいる。それまでの事務仕事から一転して、一日8時間立位の道路警備と誘導の仕事に変わってから、踵の痛みと足の裏の痺れ症状が出るようになった。踵は立位で体重がかかると痛いが、足底部の痺れは立位、仕事後、寝て横になった時に強く感じる。病院で鎮痛薬とシップをもらっているが、その時だけは少し楽になっても効果が切れるとすぐに元に戻ってしまう。また按摩マッサージもその時だけしか効果が見られない。他にDM(糖尿病)をかかえている。
■診察
[ 初診 ]
体重が100キロを越している。立って歩く動作は足をひきずりながらといった状態である。治療は遠絡療法と鍼灸治療を併用しておこなった。
治療後に踵の痛みは消失し、足底部の痺れは10→2に軽快した。
お仕事が立ちっぱなしで体重もあることから養生部分に難があり、定期的な治療が必要な旨をお話した。
[ 2回目 ]
10日後に来院された。前回治療後は1週間ほど踵の痛みも足底部の痺れも全く気にならなかったとのお話であった。前回と同様の治療をおこなった。

[ その後の経過]
初診時から5ヶ月が経過した。2ヶ月治療間隔が開くこともあったが、1ヶ月に1度程度来院されている。体重がある中での8時間立ちっぱなしという厳しい条件下だが、治療をされると一旦症状は消失し、治療後日にちが経過すると徐々に踵の痛みと足底部の痺れを感じてくる。
根本的に症状を消失させるには、体重を落とし立ちっぱなしという仕事内容を変えることになる。 ご本人がやる気さえあれば体重を落とす相談には乗れると思う。

■備考
この症例は局所に負担がかかることが原因の踵痛というだけではなく、下位腰椎神経根部への負担と糖尿病関与も疑われる踵痛(かかとつう)と足底部の痺れ症状である。

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