付き添われて来院された踵（かかと）痛　　６２才　女性

東京から出産後の娘さんの家事を手伝いにやって来ているという主婦が来院された。１ヶ月ほど前東京を発つ前に踵に軽い痛みを感じていたが、この間にさらに悪化してびっこをひいてやってきた。近医の整形にかかっていたが症状が良くならないので、インターネットで当院を検索した娘さんに付き添われて来院された。整形外科ではレントゲン上から骨棘のようなものが出ていてそれが原因だと説明を受けていた。
■診察
[ 初診 ]
踵を地に着けるのも痛いとのことであったが、敢えて状態を地に着けて歩いてもらおうとしたが、ご本人が「とても下に着けれない」との訴えだったので、圧痛のみ確認した。圧痛は底部と踵の両横にあった。
治療は座位で遠絡療法をおこなった。数箇所１０分程度の治療をした後痛みを確認した。VAS値で１０が１まで改善され、ご本人もご家族も驚かれた。しかし痛みは負担をかけると
戻るから出来るだけ治療間隔を詰めてくるようお話をした。ご本人も早く治して東京に帰りたい
とのことでその後毎日治療をおこなった。
[ ３回目 ]
続けて踵痛の治療をし、治療後痛みが０になったことを確認した。そこで治療は一旦略治とした。ご本人は「これで安心して東京へ帰れる」と随分喜ばれていた。
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■考察
踵の痛みで苦しんでおられる方は随分多いようです。西洋医学的なアプローチをしても整体や鍼灸治療でも「あまり変化が無かった」と言われた患者様が多く、踵痛の病態の捉え方など今後は症例を含めて掲載していければと考えています。