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突然歩行困難となった膝関節痛  78才 女性

2週間前から突然右膝関節が痛みはじめ、まったく体重がかけられない状態になった。すぐに近くの整形外科を受診したが、「膝関節は年齢相応に変形しているが、悪い状態ではない」と説明された。鎮痛薬やシップをもらったがまったく効果が無い。この2週間膝関節が痛くて地面に体重をかけることができず、とても歩けるような状態ではない。
既往歴として乳がん、高血圧、静脈瘤がある。
■診察
[ 初診 ]
右足を地に着けないように手で椅子や手すりを頼りに移動している。触診すると右膝関節に熱感が有り、やや赤く炎症症状が見られる。両膝共に変形している。右膝関節は回転させても少し雑に持ち上げると痛みがある。とにかく膝関節が痛くて足を地に着けられないので、治療は立てることを念頭に患部局所に対して鍼灸治療と遠絡療法とをおこなった。治療直後の効果もハッキリと出て、膝関節の回転持や屈伸時、足を地に着けての「痛みがかなり楽になった」「痛みは有るがつかまらずに立てる。とのお話であった。
[ 3回め ]
立位での痛みは消失している。歩行時に膝関節の内側に痛みが有り、膝関節列激部に対する治療をおこなった。
[ 5回め ]
歩いても踏ん張っても膝関節の痛みは無くなった。しかしスムーズに足運びはできない。
[ 7回め ]
膝関節の日常生活上の痛みはほとんど無くなっており、治療間隔を1週間開けることとした。
[ 9回め ]
当院への通院は今まで息子さんに車で送ってもらっていたが、バスで通院されるまでになった。

■考察
関節部の繊細さはいつも感じることだが、特に膝関節は加齢と共に変形、変性が顕著に現れる。今回の症例のように突然激しい痛みが出ることも珍しくない。こういった場合は関節のリハビリの段階ではなく、治療と養生をまず心掛ける段階である。

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