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レントゲンで異常が見られず老化が原因と言われた急性腰痛 (ぎっくり腰)51歳 女性

1週間前の夜、ジムでエアロビクスの最中にギクッとなった。その後恐々とヨガをしてサウナに入り運転をして帰った。しかし翌朝は腰の痛みでまったく起き上がれない状態になっていた。1週間たった今日も起き上がる動作がとてもつらく、車の乗り降りなどの姿勢を変える動作もつらい。病院の整形外科でレントゲンを撮ったが異常は無く、シップとロキソニンを処方されている。整形外科の医師から老化が原因と言われてショックだったようだ。

■診察
[ 初診 ]
側臥位で鍼灸治療のみをおこなった。触診すると脊柱起立筋や大腰筋が極度に硬い状態であった。通常腰の筋肉を傷めたことが原因の腰痛の場合は、筋肉の過緊張状態がもっと著名だが、ジムでエアロビクスや機器をつかった運動を長年やっておられるとのことなので、筋肉のメンテナンスができていない状態のままで筋疲労を積み重ねたことが、今回の急性腰痛を招いたものと考えた。治療後主訴の腰痛は殆ど消失したので、あとは準備運動や整理体操などのストレッチを必ずするようにお願いし1回のみの治療で略治とした。

■考察
病院の整形外科ではレントゲンの画像からは異常が見られないとのことで、急性腰痛(ギックリ腰)にも関わらず老化が原因と言われたようだ。医師は患部を見もせず直接に触ってもいない。医師があたりまえに問診をし、触診をすれば痛みの部位や筋肉の偏った緊張状態などから、少なくとも老化が原因などといった話はでなかったと思われる。確かに検査機器を使っての診断も必要だが、視診や触診といった原点は、もっと大事に思える。

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