足関節剥離骨折後から、足首の痛みとだるさが臀部にまで上がってきた ４４歳　女性

３年前に右足首の剥離骨折を起こした。頭初は整形外科に受診していたが、足首から下肢の痛みが取れず他の病院を紹介され、そこでＣＴを撮った。しかし特に問題は無いと言われたが、そのうち臀部から腰まで痛くなってきはじめた。病院ではシップと腰痛体操の指導しかなく、整骨院へも通うようになった。しかし足首から下肢全体と腰とお尻にかけての痛みがだんだんとひどくなってきた。当院の事をネットで知ったが長期の通院と費用を考えて、医師の同意書を得たうえで来院された。

■所見
剥離骨折から３年も経っている。にもかかわらず骨折部位から上に痛み広がり、痛み方がだんだんとひどくなっているとのことだ。腰臀部からの坐骨神経痛と、足首の局所の痛みの２種類の痛みが存在していると考えられた。

■診察
[ 経過 ]
４回の鍼灸治療をおこない、略治とした。

■考察
整形外科や整骨院で３年間治療してきたにも関わらず、症状がひどくなってきたとして、長期間の治療を覚悟して来院された。しかし４回の治療で愁訴はほぼ消失した。
主訴となった原因が局所なのか中枢なのかをしっかり診ていけば、３年間も苦しまなくてすんだはずだ。