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腰部脊柱管狭窄症 神経ブロックと並行して鍼灸治療をおこなう  65歳 男性

1年半ほど前から、右側の腰から下肢後側にかけて痛みと痺れが出るようになった。2ヶ月ほど前からひどくなり、神経根ブロック注射を受けたがまったく効果が見られず、現在硬膜外ブロックの治療を受けている。病院では腰部脊柱管狭窄症と診断されており、現在10分ほど歩くと足が前に出なくなる間欠性破行が出現する。安静時痛あり、座位も立位もつらく、お風呂に入るとだるくなる。病院でブロック注射と服薬中だが、早く良くなりたいとのことで当院を受診された。

■診察
[ 初診 ]
痛みの中心は臀部中央から下肢後側にかけてであり、股関節前面にはダルさがある。痺れは下腿部前面から足甲にかけて有る。治療は遠絡療法と鍼灸治療とを併用し、まず臀部局所疼きと下肢後側の痛みを取ることから始めることとした。治療後は痛みと重さがVAS10→6ぐらい。痺れも範囲が狭くなり、程度も軽くなった。他覚的に程度をはかる手段が無い為あくまで自覚的な物差しである。

[ 経過 ]
この患者様は週2回の治療を計9回続け、愁訴である臀部から下肢の痛みも痺れもほぼ消失した。8回目の治療後梅見に行き30分ほど歩かれたそうだが間欠性の破行は出なかった。

■考察
この症例では、神経根ブロック治療の効果が見られず、硬膜外ブロック治療も治療後の痛みが残る感じで効いた気がしないとのお話が聞かれた。この患者様は鍼灸治療が始めての体験であったが、ブロックと並行に治療をおこなってきたことで、鍼灸治療の体への優しさと効果を体験されたようだ。

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