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右大腿部前面の痛みおよび下腿部前面の坐骨神経痛 61歳 男性
20日前に車を運転(タクシードライバー)していて右足下腿部に激痛が出現した。病院の整形外科を受診し、X-Pに異常は無かった。その時は座薬、鎮痛注射等で一時的に痛みが治まったが鎮痛薬の効果が切れると激痛が再出現した。この20日間この状態の繰り返しで薬で胃を痛めてしまい内科を受診した。現在家でずっと寝ている状態で立つことが出来ない。タクシーに乗せてもらい奥様に付き添われて来院された。
■診察
[ 初診 ]
寝返りや足の屈曲動作などで激痛が出る。坐骨神経経路にむろん痛みはあるが、坐骨神経とは直接関係がない大腿部前面に痛みの訴えがあり、加えて股関節の外側と中臀筋あたりも冷えて大変に硬く、坐骨神経痛と筋肉痛に疼痛部位全体の循環障害が加わっている。
治療は鍼灸治療と遠絡療法を併せておこなった。疼痛部位全体の循環を改善させるよう神経痛と筋肉疲労による筋の硬結を緩める治療を同時におこなった。治療後はVAS値で痛みが4割ほど取れた。
[ 経過 ]
臀部と大腿部の痛みは早い段階で治まったが、下腿部前面の痛みが程度は軽減しつつも訴えとして続いた。治療は2日間隔で9回の治療を行ない、ようやく仕事に復帰することができた。しかし職業柄月1回の定期的な受診を勧めた。
■考察
坐骨神経痛の中でも程度としてはかなり強い痛みの訴えがあった。長年のタクシードライバー生活で、一日10時間ほど運転しており、職業病とも言える腰への疲労蓄積と循環障害が明らかであった。