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急性腰痛(ぎっくり腰) 37歳 男性
今までに軽いぎっくり腰は二度経験したことがある。普段から腰に軽い痛みがあり負担をかけないように注意していたが、3日前の朝目覚めると急に腰に力が入らなくなり抜けそうな状態になった。家族に抱えてもらうようにして近くの整形外科を受診し、シップと鎮痛薬をもらい、安静にするように言われた。
■所見
なにかに掴まらないととても動けない状態で、家族に付き添われて治療室に入ってきた。今朝は寝た姿勢から起き上がるのに15分ぐらいかかったとのことであった。下肢にも軽い痺れがある。背部の筋緊張も強く整形的なテスト法をするような状態ではない。昨夜家族に腰と足を揉んでもらったらしい。
■診察
[ 初診 ]
鍼灸治療は寝た姿勢で、遠絡療法は座位で治療をおこなった。治療直後VAS値は足の痺れは10~1へ変化し、腰痛は10から5へと痛みが半減した。治療後は臥位から起き上がるのがかなり楽だったとのことで、できるかぎり治療間隔を開けないように来院指導した。
[ 2回目 ]
初診から2日後。足の痺れは消失。腰の痛みはVASで初診時を10とすると3~4の数値で、腰は重たいがどこかに掴まることなく歩けるようになっていた。
[ 3回目 ]
さらに1日あけて3回目の治療をおこなった。VASは1まで下がり、普通に日常生活を送れるようになった。
■考察
急性の腰痛の場合は、何が原因かがわかれば劇的に治療の効果が現れることをよく経験する。今回の症例のように痛みで整形外科的な徒手検査をすることさえ困難な場合もある。急性腰痛はハッキリといくつかのパターンに分けることが可能なので、それさえ分類できれば治療方針はたてやすい。