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逆子4 34歳女性

妊娠34週で来院された。妊娠28週で逆子になり、30週で一旦正常に戻った。ところが32週で再び逆子になってしまった。逆子体操をしたが戻らず、この間鍼灸院でも逆子治療を受けたとのことである。3日後に産婦人科を受診する予定でありこの時点で逆子が正常なら電話での連絡をするように説明した上で治療を開始した。また妊娠34週と逆子治療にはやや遅いので、3回の治療を限度と説明させていただいた。

■診察
[ 初診 ]
東洋医学の診察は、望、聞、問、切と言って、脈や舌やお腹や足の冷えやむくみと言ったものから、患者様の状態を診る。
この初診時の所見では、脈や舌や下肢の冷えなどにも際立った異常はまったく見られなかった。
治療は鍼灸治療と、遠絡療法とをおこなった。

[ 経過 ]
当院治療後三日目に婦人科の診察を受けられて、胎児は正常な位置に戻っていた。
婦人科受診後患者様ご本人からすぐにお電話をいただいた。

以上で当院での逆子治療は1回のみで終了となった。

■考察
鍼灸での逆子治療時の妊娠週は28週から35週が対象です。このケースでは28週で逆子になり、30週で一旦正常位置にもどり再び逆子になっています。胎児が逆子になる理由はその位置のほうが居心地が良いことが考えられます。以前にも書きましたが鍼灸治療をした場合の逆子が矯正される確立は器質的な要因が無ければ100パーセント近いと考えられます。矯正されない器質的な要因とは、臍帯が巻いているとか羊水が少ないと言ったケースです。私は5回以内で矯正されなければ何らかの器質的な要因があると見ており、逆子治療は5回を限度としています。ともかく逆子に対する鍼灸治療は安全で大変に効果が高いと言えます。

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