更年期障害後遺症 顔の火照り 不眠 眩暈 不安感 意欲低下 63歳　女性

■現病歴
2年ほど前から特に原因も無く、不眠、眩暈、不安感、意欲低下、顔の火照り等で悩まされるようになった。閉経後数年経ているが婦人科で閉経後も症状を引きずるような人が居ると言われて服薬と定期受診をしてきた。しかし最近では眩暈や不安感、耳鳴りなどが起こるようになり、買い物はもちろん家事全般が出来ない状態となり、家でほとんど寝ている毎日とのことでご主人に抱きかけられるようにして来院された。ＭＲＩ、ＣＴでは脳に異常は見られないとのお話であった。

■診察
[ 初診 ]
座位もつらく、また姿勢を変えようとしても、眩暈と不安感を訴えた。壁にもたれるような姿勢で自律神経に対する遠絡療法を数十秒間のみおこなった。

その直後少し気分が良くなったとことで、その日は治療を終えた。翌日昼に電話があり、治療した日は体がしんどかったが、現在は随分体調が良いので続けて治療をして欲しいとのことであった。

[ 治療経過 ]
それ以後週2回～3回のペースで治療を続け、治療4回目からご主人の付き添い無しに電車で来院されるようになった。

その後家事全般が出来るようになるまでにおよそ3ヶ月を要した。天候や日々の出来事等様々な因子に影響を受けつつ、半年、1年と定期的にきちっと通院されその間に当初の訴えはほとんど消失した。

最近では孫の守や、家庭菜園と、来院当初が嘘のように、積極的に活動されるまでになった。

ここまで回復されたのは、ご家族の支えも大きかったが、治療者を信頼していただき、熱心に定期的に来院されたことが最大の理由と思われる。