自律神経失調症・　息苦しい・めまい）・動機・冷や汗　３９歳　女性

■現病例
３ヶ月ほど前に眩暈（めまい）で倒れてから、寝ていないと眩暈（めまい）で何もできない状態となり、１ヶ月ほど横になっていた。それ以後眩暈（めまい）の方は常時ではなく、時々出る程度にまで鎮まってきた。しかし動悸と冷や汗に息苦しさ（呼吸困難）が出るようになり、時々パニック障害の発作が起きて電車に乗れない状態になる。東京に住んでおり、この間鍼灸治療を週２回の間隔で受けていた。実家の岡山に一時帰省してから再びめまい、、冷や汗、動悸、息ぐるしさ（呼吸困難）が強くなってきたため、実家ではほとんど横になって寝ていて、テレビを見ることもつらく何も出来ない状態が続いている。

■診察
[ 初診時 ]
ご家族に付き添われて来院された。初診時は息苦しさ（呼吸困難）、動悸、めまいの順番でつらい。治療は鍼灸治療と遠絡療法とをおこなった。治療直後頭がスーッと軽くなったとのお話であった。

[ ２回目 ]
３日後来院。前回治療翌日は呼吸が楽で、息苦しさも楽だった。頭も軽かったが昨日からまた息苦しさがでてきた。

[ ３回目 ]
息苦しさ（呼吸困難）が楽になった。テレビも久しぶりに１５分ほど見ることができた。
[ その後の経過 ]
岡山に滞在中の４０日間に当院では計８回の治療を行った。当初の愁訴である息苦しさ（呼吸困難）、めまい、動悸、冷や汗の諸症状は何れも落ち着いてた。またパニック症状も出ていない。

■備考
東洋医学で言うところの気の流れが滞ることによって、自律神経失調症、鬱症、パニック障害などが引き起こされる。気の流れを通じさせるには薬のみでは難しい。やはり直接に気の流れを対象にした鍼灸治療、遠絡療法が症状改善には欠かせない治療法である。