不眠、不安感など自律神経失調症に伴う不定愁訴　６７歳　女性

■愁訴
７年程前から熟睡できなくなった。睡眠導入剤で寝つきは良いが０時ごろ必ず眼が覚め、覚めると不安感に襲われる。また後頭部から背中にかけて締め付けられるような痛みがあり、大腿部と上腕部が硬くなって呼吸が出来なくなる。眩暈、耳鳴り、雲の上を歩いている感じ、頭がフワフワする、腹痛、ノドの違和感、眼の奥の痛み、肩甲骨背部の痛み他に頚椎椎間板症・骨粗鬆症などの病状があり、心療内科、整形外科にかかっている。

[ 初診 ]
初診時は遠絡療法のみをおこなった。治療後はスッキリした感じがしたとのことであった。
[ ２回目　１週間後 ]
前回治療してから昨日まで夜はぐっすり眠れた。またノドの違和感も消失していたが昨日夕方元に戻った。眩暈は消失した。
[ その後の経過 ]
遠い事もあり、その後半年経過したが月に２回来院をされている。睡眠導入剤は飲んでいるが夜中に目覚めて不安感に襲われることが無くなった。治療を続けてきた事で雲の上の歩行や、眩暈、腹痛、眼の奥の痛みなどの自律神経失調状態によると思われる不定愁訴がほとんど軽快している。。

■備考
自律神経のアンバランスは頚椎の歪みが間脳部へ影響を与えた場合に出やすいと考えている。こういった場合安定剤や睡眠導入剤だけで解決できる問題ではない。病態をどう捉えるかという問題である。