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頑固な肩こり(頭痛) 60歳 女性
十代から肩こりがあり、ひどくなると頭痛と眼の奥の痛みと嘔吐を伴う。朝起床時に眼覚めてすぐに肩凝りを強く感じる為、スッキリとした目覚めの経験ががない。鍼灸治療は怖いイメージがあり経験が無いが、按摩マッサージや整骨、整体にはずっと通っている。しかしそれらの治療をしてもその時だけ少し楽な気がする程度で、頭痛や朝目覚めのスッキリ感などの無い日は未だ嘗て無い。他に冷え性や花粉症などがある。
■所見
やや姿勢が左に傾き、舌診や腹診から瘀血がある。
■診察
[ 初診 ]
治療は鍼灸治療のみをおこなった。
[ 2回目 1週間後 ]
前回治療した翌朝、生まれて初めて肩こりを感じることなく目覚めることができた。頭痛もこの1週間出なかった。
[ 経過 ]
この患者様は週1度か2週に一度、初診から7ヶ月経過した今でも治療を続けておられる。嘗て毎日悩まされていた肩こりによる目覚めの悪さと、頭痛や眼の奥の痛みは鍼灸治療を続けることで出なくなった。しかしまた前のような状態にならないように継続した治療を続けておられる。まさに「未病を治す」といういう諺の通りである。
■考察
頑固な肩こりの治療に対しては、鍼灸治療が最も優れている治療法と言えます。私自身按摩・マッサージ・指圧師の国家資格者ですが、患者様の中には日頃から強く揉んでもらうような按摩・マッサージを受けておられる方が多く来院されます。そういう患者様の肩は揉みダコのように盛り上がっています。これは必要以上に筋繊維を強く揉むことで、血管やリンパなどが潰れて凝りの原因となる老廃物が流れ難い状態になってしまっているからです。こうなると按摩をしたのに翌日にはもう肩こりを作ってしまいます。
また肩の表面はさほど凝りが見られませんが、奥の筋肉が骨のように硬くなって骨化したような肩こりのタイプがあります。これも硬くて細い針という道具以外和らげるのは難しいでしょう。もちろんこれはあくまで肩こりの患部に対する治療に限ってのお話です。
肩こりの原因は様々です。内臓が悪い・胃下垂や胃炎・姿勢が悪い・頚椎や脊椎に問題が有る・歯が悪い・視力に問題・ストレス・・etc・・。
こういった原因に対しても鍼灸治療は根本的な症を立てる治療をおこないます。
「今まで様々な所で肩こりの治療をしてきたが、ぜんぜんよくならない」・・こういったたくさんの方がここで治療を受けて喜ばれています。こういった症例は枚挙に暇がありません。