診療時間(完全予約制)
休診日(日曜・祝日)
診療時間
8:30~12:30
13:30~20:30 -

TEL 086-270-0188

〒703-8275

岡山県岡山市中区門田屋敷1丁目
9-29(菱和パレス一階)

帯状疱疹(ヘルペス)による脇(側胸部)と胸(前胸部)の痛み 78歳 女性

2週間ほど前から腋(側胸部)が痛くなりすぐに病院を受診した。はじめは内科を受診し皮膚科に回され帯状疱疹(ヘルペス)と診断された。ヘルペスの治療薬と痛み止めを処方されたが痛みは変わらず、再度病院の皮膚科を受診した。疼痛の専門科が週に1回有るというのでそちらを紹介され受診した。そこで痛み止めのブロック注射を受けたが1日も鎮痛効果は続かない状態ということであった。

■診察
[ 初診 ]
痛みの中心は右側胸部の第6から第9肋間あたりで、そこから前胸部にかけて痛みがある。帯状の疱疹はほとんど見られず痛みのみの訴えである。当初から発疹は無かったとのお話であった。痛みは夜間就寝時に疼きが強く普段も常にある。痛み方は間欠的でなく持続的である。治療は鍼灸治療と遠絡療法とを行った。治療後呼吸と痛みが楽になったとのことであった。。

[ 2回目 ]
2日後来院。治療した日の夜は疼きはあったが今までよりも程度が軽かった。しかし今日はまた元に戻ったように辛いとのことであった。治療は前回と同じにおこなった。

[ 4回目 ]
前回の治療後から嘘のように痛みが楽になったとのことで。夜間の疼きもこの間は出なかった。

[ 5回目 ]
前回の治療から4日ほど間隔が開いたため、側胸部と前胸部に少し痛みが出てきているが、以前のような強い痛みではない。

[ 8回目 ]
痛みは出ておらず落ち着いており略治とした。

■考察
帯状疱疹(ヘルペス)は初めに痛みがあり、続いて発疹が痛みに添って出る。この症例では疱疹が殆ど出ていない。この痛みだけがいつまでも取れないケースがある。これが帯状疱疹後神経痛である。
急性期の帯状疱疹(ヘルペス)にも鍼灸治療が大変効果が高いことがわかる症例である。

最近の症例