23歳から25年以上続く三叉神経痛　49歳　女性

23歳の時疲労等からかはっきりとした原因もわからないまま三叉神経痛が発症した。すでに25年以上が経ち極度に辛かった時期から比べれば現在は楽になってきた。しかし年間を通じて不定期に痛みの激しい時期があり、今もテグレトールなどの服薬をしている。今度いつ痛みの時期が来るかという不安を抱えて25年以上過ごしてきた。今回は３日程前から左頬と口周囲及び口内と歯に痛みが出てきて、触れず食事も極度に気をつけて摂っている。

■診察
[ 初診 ]
三叉神経第3枝が中心で、話すときも口が擦れないように気をつけてしゃべっている状態であった。治療は遠絡療法のみを行なった。治療後は治療前の痛みを10とすると、2ぐらいまで軽減したとのことであった。

その後3日間隔で6回治療を行ない当初の痛みは消失したため一旦略治とした。

■備考
三叉神経痛は嘗て痛みの帝王と呼ばれていたほど痛みの程度が激しく、現在もペイン領域で難儀している疾患の一つである。先天的な要因や頚椎や三叉神経を圧迫する解剖構造的な要因や、免疫的な要因などが冷えや疲労、ストレスなどと絡み合って発症したものであろう。

その後患者は痛みが出そうになると不定期に来院され、その都度遠絡療法にて治療をおこなっている。