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顔面神経麻痺軽症例 2回の治療で完治した (2個目)35歳 男性

2週間ほど前から耳の後ろが痛くなりはじめ、数日後には舌に痺れ感を感じるようになった為病院の耳鼻科を受信した。病院でもはっきりと顔面神経麻痺とは診断がつかず、念のため頭のMRIを撮ったが異常は見られなかった。この方はこれまで2度顔面神経麻痺の罹患経験があり今回も末梢性の顔面神経麻痺と診断された。ステロイド、抗ウィルス薬のアデホス、ビタミンB12、耳後の痛みに対してリリカ錠が処方された。2度目の顔面神経麻痺治療時に当院で治療を受けており、今回再び来院された。

■診察
[ 初診 ]
顔は見た目にはほぼ正常に見える。顔面神経麻痺評価点数34点。口をイーッと開く、口をへの字にゆがめる以外は正常である。やや頬が健側に比べ盛り上がっている。2度目に顔面神経麻痺になったのが1年ほど前で、その時の顔面神経麻痺の程度は今回よりも重く、顔面神経麻痺評価点数は初診時14点ほどであったが、およそ4か月で完治した。
今回の顔面神経麻痺については、数回の治療で治る旨のお話をした。治療は鍼治療のみをおこなった。
[ 2回目]
顔面神経麻痺評価点数は40点満点の40点である。治療後念のためもう一度だけ来院されることを勧めて終わった。

[ その後]
予約を取っておられたが当日仕事の理由でキャンセルのお電話があり別の日に予約を変更された。しかしその変更された日には通知のないまま来院されなかった。

 

■考察

顔面神経麻痺に罹患された方の6割は治療しなくても治る軽症の患者であり、残りの4割が治療対象者である。数字的には定かではないがその治療対象者のうちでも、治療をすることで完治する方から後遺症を軽く残す方。かなり後遺症状が残り、場合によって一生涯後遺症状を残す方がいる。西洋医学的な治療だけでは完治しないで後遺症がある程度残る顔面神経麻痺患者は、顔面神経麻痺評価が中等度の中ほどから重度の方である。こういった方々に対して、鍼灸治療をすることで完治または、後遺症の程度を軽減させることができる。
今回の2症例は治療をしなくても、風邪と一緒で自然治癒力で治るタイプと言える。そうは言っても顔面神経麻痺にかかると誰もが治療のためすぐに病院を受診する。自身のかかった顔面神経麻痺症状が軽症なのか重症なのか患者には判断ができないからだ。しかし病院によっては重度の判定もできない。もしくは重度判定をしないままにステロイド服薬がなされ、後遺症に対しての指導も説明もされない場合があるのも現実だ。

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