診療時間(完全予約制)
休診日(日曜・祝日)
診療時間
8:30~12:30
13:30~20:30 -

TEL 086-270-0188

〒703-8275

岡山県岡山市中区門田屋敷1丁目
9-29(菱和パレス一階)

「人に笑顔で接したい」と言って来院された顔面神経麻痺症例 52歳 女性

2週間前の朝食時にパンを口に入れて違和感を感じ、鏡を見ると目が閉じられなくなっていた。その前日には耳に痛みがあった。すぐに総合病院の耳鼻科を受診し顔面神経麻痺ハント症候群と診断され同日入院。連日ステロイドの点滴を中心に、坑ウィルス剤の服薬と顔のリハビリ治療を1週間受けて退院した。退院時の顔面神経麻痺評価点数は24点であった。退院後から耳のつまりと耳の中に水があるような感じがするようになった。現在メチコバール、トリノシン、カリジノゲナーゼ、テプレノン、ロキソニン、レバミピドを服薬している。一時味覚にも異常があった。目から涙が出る。県外から新幹線を利用して来院された。

■診察
[ 初診 ]
当院での顔面神経麻痺評価点数は病院の退院時よりも悪化しており16点である。額のしわ寄せ、イーッと歯を剥く、片目つぶりは0点、閉眼は4点である。治療は鍼灸と遠絡療法とを併用した。半年を目処に週2回の治療をおこなうこととした。
[ 2回目]
この間顔が軽くなった感じがしていた。

[ 3回目]
下を向いても顔が垂れなくなった。

[ 5回目]
美容院へ行ったが何も言われなかった。鼻の硬い感じが軽減した。MRIの結果に異常は見られなかった。I

[ 9回目]
治療開始から1ヶ月後。麺がすすれるようになった。クーラーの部屋に入ると頬が突っ張る。
顔面神経麻痺評価点数26点。

[ 16回目]
顔面神経麻痺発症から2ヶ月半。当院初診から2ヶ月。顔面神経麻痺評価点数30点。

[ その後の経過]
顔面神経麻痺発症から半年間新幹線で週2回通院された。病院耳鼻科の医師から99
パーセント治ったと言われた。確かに顔面神経麻痺評価点数では治癒に近い。しかし瞬きをすると口角がピクピクと小さく上下したり、眼の下などに引きつり感や違和感が残っており疲労、ストレス、寒冷などでそれがきつく感じたりする。他人からは分からなくなり治療上はいったん略治とするが2週間に1回か、せめて違和感がきつく感じられる時には来院されることをお勧めする。

■考察

顔面神経麻痺は発症から4ヶ月ほど経つと共同運動や軽度の痙攣といった後遺症状が現れるようになる。3ヶ月以内に治癒する顔面神経麻痺には後遺症状は普通見られない。だからこそ顔面神経麻痺評価点数で中等度以上の患者に対しては初診時から後遺症を考慮してのマッサージや表情筋運動を指導する必要がある。それでも後遺症状を完全に予防するのは難しい。これは神経が変性して起こるものでいったん変性すると症状の回復は難しいと言われている。特に接客などでいつも顔に笑顔を絶やさず表情筋を緊張させていると後遺症状を助長するので、ルールに則ったマッサージや表情筋運動は欠かせない。

最近の症例