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顔面神経麻痺症例 軽度に近いハント症候群 41歳 男性
1週間前に右奥歯が痛くなり、その後耳が痛くなり、咽、首、後頭部と痛みが移動しながら広がってきた。病院の脳神経外科を受診しMRI等の検査をした。MRIには異常が見られなかったが腎機能の低下による脱水症状と、耳や頭などの痛みはヘルペスの可能性があると言われた。そして2日前から顔半分が動きにくくなってしまった。しかし病院受診はしていないとのことであった。病院への再受診をすすめると同時に、並行して鍼灸治療をおこなうこととした。
■診察
[ 初診 ]
当院初診時点で、顔面神経麻痺に対しては病院に受診していないとのお話であった。柳原40点評価法では14点。発症10日後ぐらいまで顔面神経麻痺は進行するので、この時点での顔面神経麻痺評価の意味は無いとも言える。しかし早期の鍼灸治療によって軽度から中等度の顔面神経麻痺の場合、鍼灸治療を開始した時点で進行を止めた例をしばしば経験している。、この症例でも可能性があると判断した。
味覚正常。右耳内に発疹があり音がこもった感じがする。右耳周囲には痛みがある。左耳の後ろが時々痛む。耳鳴りが時々ある。治療は鍼灸治療と遠絡療法とをおこなった。
[ 3回目]
目が閉じやすくなった。病院ではステロイド剤と抗ウィルス薬と胃薬が処方された。
[ 4回目]
顔の非対称が改善されている。口中の食べ物の偏りが改善された。
[ 7回目]
耳のこもった感じが改善された。顔面神経麻痺評価点数26点
[ 11回目]
顔面神経麻痺発症から1ヶ月。顔面神経麻痺評価点数30点、
[ 16回目]
目を閉じたとき麻痺側の閉じた感触が頼りない。
[ 20回目]
顔面神経麻痺評価点数36点。評価点数から言えば正常値と言える。
[ 22回目]
顔面神経麻痺発症から2ヶ月と10日。
顔面神経麻痺(ハント症候群)治癒とした。
■考察
顔面神経麻痺は一般的には、ベル麻痺よりもウィルスが原因のハント症候群のほうが症状がきつく出ると言われている。この症例はハント症候群と診断されているが、比較的早く消失した。