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挙式を前に顔面神経麻痺になり、3箇所の耳鼻科専門医で治療と相談をおこなった症例 24歳 女性

3ヶ月程前の朝に目が閉じにくくなり、左耳の後ろと奥歯が痛くなってきたために病院の耳鼻科を受診した。そこでCT等の検査をしたが脳に異常は見られず、末梢性の顔面神経麻痺と診断された。しかし顔面神経麻痺の程度を測る評価点数チェックや電気生理学的な検査は行わなかった。治療はステロイドの点滴はせず、ステロイドの服薬(プレドニン)と抗ウィルス薬(バルトレックス)ビタミンB12.ガスターD錠・目薬(マイティア)の処方を受けてきた。また3ヵ月後に結婚式を挙げる予定だと聞かされ、当然ながら挙式までに何とかしたいとの思いであった。
当院初診時の顔面神経麻痺40点評価点数は12点であった。とりわけ挙式前の若い女性の顔のことなので、治療者としても顔面神経麻痺症状を綺麗に治したい気持ちは患者様同様である。しかし発症3ヶ月時点での顔面神経麻痺評価点数が12点であり、後遺症と顔の部分的な歪みが残ることが危惧された。また西洋医学の事ではあるが、受診された病院での初期治療がステロイドの点滴をせず服薬のみだったことで、症度判定と治療法の選択基準に対して疑問を抱いた。

■診察
[ 初診 ]
治療は遠絡療法と鍼灸治療をおこなった。週2回の間隔で治療を受けるようお願いし、日常の注意点と、顔のマッサージ法のパンフレットをお渡しした。

[ 7回目]
顔の動きがスムーズになってきたとのお話であった。東洋医学の舌診という検査法では消化器への負担と水分代謝の異常が見られた。

[ 10回目]
当院で治療を開始しておよそ1ヵ月後。顔面神経麻痺評価法での点数は18点。

[ 18回目]
顔面神経麻痺発症後6ヶ月。当院で治療を開始しておよそ3ヵ月が経過。顔面神経麻痺評価法での点数は22点。この頃から後遺症状の1つである顔面神経混線が出現。瞬き時に口角のひきつりという共同運動が出るようになった。また残念な事であるが結婚式は1年延期したと聞かされた。

[ 32回目]
当院を受診して4ヵ月後、
「治療者として顔面神経麻痺を完治させたいが、後遺症として顔の歪みが多少残る」旨をご主人とご本人の二人に説明した。

[ その後の経過]
顔面神経麻痺発症8ヶ月。当院を受診して5ヵ月が経過。セカンドオピニオンとして顔面神経麻痺手術に関して有名な大阪の医師の診察を受けた。現在受診している病院ではセカンドオピニオンについて理解してもらえず、今までのCTやMRI画像などの検査データは提供してもらえなかった。大阪の病院では「顔面神経麻痺発症時に受診した病院でのステロイド量が少なすぎる。私ならその120倍の量を使用する」と医師から説明された。

顔面神経麻痺発症から1年2ヶ月。当院を受診して11ヶ月が経過した時点で症状固定とし、当院での治療を終了することとした。

主治医からは、「初めに顔面神経麻痺の手術を選択しなくて良かった。手術をしても後遺症が問題になる。ここまで良くなって良かった」と言われた。

当院での顔面神経麻痺40点評価法の最終点数は32点であった。
■考察
顔面神経麻痺評価点数32点で症状固定として治療を一旦終了したわけだが、今後顔面神経麻痺がこれ以上良くならないというわけではない。時間経過と共に自然に治癒していくことも多く経験しており今後36点近くにまでは回復すると予想している。しかし本人や家族への様々な面の負担を考えるとどこかで線引きをする必要がある。
それにしても若い女性の顔に後遺症と、他人からは判り難いが顔の歪みが残ってしまった。
顔面神経麻痺治療の難しさをあらためて教えてもらった症例であ

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