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味覚が無くなり、耳中が痛みだしたため救急病院に駆けつけた顔面神経麻痺  (ハント症候群) 29歳 男性

20日前、朝ごはんを食べていて味覚が無いことに気がついた。翌日になって耳後の奥がズキズキと痛くなっってきたため、すぐに救急病院に行った。そこで顔面神経麻痺と診断されたが詳しいことは専門科を受診するように言われた。すぐに大きな病院の耳鼻科を受診し、そこで顔面神経麻痺でもハント症候群と診断された。顔面神経麻痺柳原40点評価法でのスコアは教えてもらえなかったが、電気生理学的検査(ENoG)では0~10パーセント以内と言われた。その日から9日間のステロイド大量点滴療法をおこなった。その後抗ウィルス剤やビタミン剤などを処方してもらっている。
病院の耳鼻科の医師から顔のマッサージをするように言われたが、具体的なマッサージ法の
やり方は教えてもらっておらず自己流でおこなっている。

■診察
[ 初診 ]
当院での顔面神経麻痺40点評価法では8点であった。治療は遠絡療法と鍼灸治療をおこなった。週2回の間隔で治療を受けるようお願いした。治療後日常の注意点と、顔のマッサージ法のパンフレットをお渡しした。

[ 2回目]
5日後来院され、目が閉じれるようになったと喜んで報告された。確かに強く目を閉じると閉眼が可能になっていた。

[ 8回目]
当院で治療を開始約しておよそ1ヵ月後。顔面神経麻痺評価法での点数は18点。
[ その後の経過]
顔面神経麻痺発症後およそ3ヶ月後。当院で顔面神経麻痺治療を開始して約2ヶ月後。
顔面神経麻痺評価点数30点 見た目ではほぼ正常であり日常生活上も違和感は無いとの ことである。

この患者様はこの後大きな交通事故に合い、命に別状は無かったものの入院されたため、当院での顔面神経麻痺治療は現在中断となっている。

■考察
当症例では残念なことに、交通事故という不足の事態で顔面神経麻痺治療を中断せざる終えない事態となった。当院での顔面神経麻痺治療の最終時点で、顔面神経麻痺評価点数は30点になっており、年齢も若く順調に回復してきた経過からみて、顔面神経麻痺評価点数は40点まで回復すると思われる。しかし瞬きをすると口角が挙がる共同運動程度は現れるかもしれない。

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