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1ヶ月以内に治癒する旨を説明して治療を開始した顔面神経麻痺症例 37歳 女性
8日前の夜に歯を磨いていて、口から水がこぼれて顔の異常に気がついた。それまでの前駆症状は無かった。翌日に脳神経外科を受診し脳のMRIを撮ったが異常は見られなかった。そこで末梢性の顔面神経麻痺と診断され、リンデロン(ステロイド)とメコバラミン(ビタミンB12)を処方され現在まで服薬し続けている。しかし顔のことなのでどうなるのかとても不安になり、ネットで当院を知って来院された。当院で顔面神経麻痺評価法の点数をつけると、40点満点中の20点であった。当院初診時の顔の状態から予測して、1ヶ月以内に治癒する旨を説明させていただいた上で治療をおこなった。
■診察
[ 初診 ]
治療は鍼灸治療と遠絡療法をおこなった。
[ 2回目]
初診から11日後に来院。治療前に顔面神経麻痺評価点数をつけると28点であった。
[ 3回目]
前回の治療から3日後に来院。治療前に顔面神経麻痺評価点数をつけると38点であった。ただし片目つぶり(ウィンク)は元々出来なかったとのお話だったので、40点満点中の40点となった。3回の治療で治癒したと見なす点数に至ったが、念のため自宅でのマッサージを1ヶ月間続けていただくことをお願いして顔面神経麻痺の治療を終了した。
■考察
この症例は顔面神経麻痺の軽症の例です。しかしご自身の顔が顔面神経麻痺にかかって顔がゆがみ、口から水がこぼれ、眼が閉じれないような状態になって、軽度だとか重度だとか判断はつくはずもなく、ご自身の顔が今後どうなるのか不安になるのは当たり前のことです。
病院でも案外、軽度や重度の判定や、日常療養の注意点や、マッサージ指導や、後遺症などの丁寧な説明がなされない所が多いようです。
やはりたくさんの顔面神経麻痺の治療症例を経験し、その顔面神経麻痺がどのように推移し、後遺症がどう出るかといった予後を予想した上で、治療の計画と日常の注意点などの説明がなされる治療が必要です。そういったケアーが顔面神経麻痺に罹患された患者様の不安感を取り除く事につながります。