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眉毛の高さと口の膨らましに麻痺症状があるものの、軽度の残症状と思える顔面神経麻痺症例 39歳女性
3週間ほど前の朝。右目の腫れと舌の痺れを感じて翌日耳鼻咽喉科を受診した。耳鼻咽喉科では顔面神経麻痺と診断され、その日に顔面神経麻痺評価テストをおこなって12点と言われた。その医師からは「もう少し悪化するするだろう」とも言われた。ステロイドと抗ウィルス薬にビタミン剤と目薬を出してもらった。発症から3週間経過したが顔面神経麻痺症状がまだ残っており、当院をネットで検索して来院された。
<初診時>顔面神経麻痺発症から23日経過
顔面神経麻痺評価点数28点 かなり良い点数である。見た目では顔面神経麻痺とは全くわからない。細かく観察すると眉毛左右の高さに2ミリ程度差はある。味覚にやや異常(+)口からの水漏れ(ー)食べ物の口中での片寄り有り(+)口を膨らませる動作にゆがみが出るが、表情筋の動きはさほど問題はない。後遺症についての説明と顔の動かし方の注意点等を説明した。
<2回目>前回施術から1週間後
パッと一目で前回より良くなっている。加えて味覚が良くなったとお話をされた。
<3回目>前回施術から11日後
顔面神経麻痺評価点数36点 点数には出ないが仰臥で頭側から見ると顔の正中からほんの少しズレはある。また額のしわ寄せに少しと、眉の左右差にまだ1mm程度の差が見られる。
<4回目>前回施術から10日後
顔面神経麻痺評価点数40点 後遺症について再度説明と予防の注意点を説明して略治とした。
(考察)
初診時表情の動きがほぼ正常に見える状態であった。ご本人も日常的にはさほど困らない状態だったようだ。実際患者様ご自身から「週1回程度しか来れない」と言われている。だが実際に点数をつけるといろいろな残症状が見えた。しかし40点になるには違いなく、問題は後遺症だが、後遺症が出たとしても口角あたりの軽微な共同運動と予想される。当院に来院され長期にわたる施術期間を要する重度の顔面神経麻痺患者様が多い中で、少しほっとする症例となった。