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コロナ発症後になった顔面神経麻痺 29歳 男性

2カ月と10日前に顔面神経麻痺が発症した。その4日前にコロナを発症し40度近い熱が出て自宅療養している最中て、昼寝から起きた時に瞬きが出来ないことで顔の異常に気が付き、翌日病院を受診して入院となった。MRI検査(異常なし)血液検査(異常なし)。聴力検査(異常なし)。入院3日後(発症4日後)の顔面神経麻痺評価テストは14点であった。ステロイドの点滴を10日間行い退院した。病院の担当医からは、閉眼が出来ないので眼球を傷つけないようテープで目を閉じさらに眼鏡をすること。顔のマッサージをパンフレットに従って行うこと。飲酒は許可された。また顔面神経麻痺の手術や、後遺症についての説明は無かった。

 

<初診時>顔面神経麻痺発症から2カ月10日経過

当院での顔面神経麻痺評価テスト8点。重度の点数である。食事中患側だけ涙と鼻水が出る。病院耳鼻科からはアデホスとメチコバールが処方されている。

 

<2回目>前回施術から4日後

前回の施術翌日から頬の感覚が出てきた。

 

<3回目>前回施術から1週間後

施術後に顔がすごく動くのを感じる

 

<4回目>前回施術から4日後 当院初診時から2週間後

顔面神経麻痺評価テスト16点

安静時の非対称(見た目)はわからないまでになっている。

ご本人曰くここで治療するようになってから「顔の動きが良くなってきたことを実感するようになった」とのこと。

 

<7回目>当院初診時から1カ月後

発症から4カ月近く経過し共同運動が出てきている。口中の狭さ硬さや食べ物の残渣物の片寄りはさほど気にならない。しかしウガイでの水はこぼれる。

 

<10回目>当院初診時から2カ月後

顔面神経麻痺評価テスト20点 瞬きで口横が引く付き、口を尖らせると目がやや細くなる。

 

<13回目>当院初診時から約3か月後

顔面神経麻痺評価テスト26点。顔は見た目では全くわからない。

 

<14回目>当院初診時から約5か月後 この間仕事等で2か月ほどブランクが空いた

顔面神経麻痺評価テスト30点 イーの口でも目が細くなる共同運動が出ている。この間体調が悪いと顔の調子が良くないとの話である。

 

<16回目>顔面神経麻痺発症から8カ月経過  当院初診時から6カ月と10日経過

顔面神経麻痺評価テスト32点 普通に話していても全くわからない程に良くなっている。通院状況も踏まえ略治としたが、後遺症に対する日頃の継続的なケアの大切さを伝え、しばらくの間は月に1度程度の治療を勧めた。

 

(考察)

コロナ発症後すぐに顔面神経麻痺が発症しており2つの病気に関連はあるように思える。施術間隔にブランクもあったが、重度さの割には顔面神経麻痺評価テストは最終的に32点と高い点数が出た。ただしこの症例のように発症後8カ月ともなると顔面神経麻痺評価テストの点数よりも、実際には共同運動などの後遺症の方が問題で、日頃の顔への保温後のマッサージや。表情筋の動かし方など地道なケアと継続的な施術が必用である。

 

 

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