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顔面痙攣手術後に顔面神経麻痺を発症した症例 25歳 女性

7年前に右顔面痙攣を発症した。鍼灸治療初診時より20日前に顔面痙攣に対して顔面神経減圧手術をおこなった。しかし手術8日後右顔面の痺れと味覚異常が出現し、その後顔面神経麻痺症状となった。担当医からは「顔面痙攣の手術と今回の顔面神経麻痺とは直接関係は無い、関係有るなら手術直後に麻痺が出る筈で、Bell麻痺だ」と言われ、当治療院にて患者の母親が納得いかない様子でお話をされた。病院での顔面神経麻痺に対する治療としては、発症後8日経っておりステロイド治療はしても効果が無いと言われ、メチコバールと点眼薬のみであった。

■診察
[ 初診 ]
左右の眼の大きさの違いと、唇のゆがみが目に付いた。また右耳の後ろに10数センチの真新しい手術跡が痛々しく見られた。今回の治療は右耳の手術痕周辺は一切触らないで治療をする方針をお話した。40点法の検査では評価スコア18点であった。
治療は鍼と遠絡療法を併用しておこなった。

[ 経過 ]
週2回の間隔で治療をおこなった。治療6回目で評価スコアは28点。治療8回目で34点。
11回目で40点となり治癒とした。今後の課題として、今回は手術部周囲を一切触っていないので傷の部位が癒えた頃に、硬くなって代謝が悪いはずの手術部周辺を緩める治療が必要な事と、肩首の凝りがあるので、凝りを貯めないような運動等日常生活上の改善の必要性と定期的な鍼灸治療を受けることを勧めた。

■考察
この患者の場合、発症から8日経過しているとの理由でステロイドは使用されなかった。また当初は顔面痙攣の手術と顔面神経麻痺とは無関係と言っていた担当医が、その後手術直後でなくても顔面神経麻痺が出現する事例があることを認めた。十代後半からの女性としての多感な時期を顔面痙攣という耐え難いような苦痛と共に過ごしてきたことを思うと、今やっと顔を気にせず暮らせる日常が訪れたことを、本当に「良く頑張ったね」と心から祝福したい。

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