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見た目も顔面神経麻痺表情筋テストでも、罹患する以前にまでほぼ回復した。しかし口をすぼめて力を入れると目が細くなる後遺症が現れている症例 48歳 男性
2週間前の朝に目の疲れを感じ、その日の午後時間が経つにつれ口の動きが悪くなってきた。翌日病院を受診して血液検査等を行ったが異常は見られず。顔面神経麻痺と診断されて通院で5日間ステロイドの点滴を受けた。しかし顔面神経麻痺の回復に不安があることから当院をネットで調べて来院された。
<初診時>顔面神経麻痺発症から2週間後
本日午前病院耳鼻科を受診して表情筋の電気生理学的検査をして数値(ENOG)29.5% 顔面麻痺表情筋テスト14点だったとのお話であった。
病院からの薬はアデホスとメチコバールと目薬が処方されている。食事が麻痺のため食べにくいとのお話をされた。当院での顔面神経麻痺表情筋テストは12点。遠方だが当面週2回の施術を勧めた。
<9回目>顔面神経麻痺発症から1か月半。当院初診から1か月経過
顔面神経麻痺表情筋テストは16点。安静時の表情が大分良くなっている。
<15回目>顔面神経麻痺発症から2か月半。当院初診から2か月経過
顔面神経麻痺表情筋テストは20点。額の皺は患側にまで伸びて見た目はとても良い。シャワーの水も目に入らなくなり洗顔が楽になった。しかし口内から頬の筋を舌で触ると狭さと硬さを感じる。
<20回目>顔面神経麻痺発症から3か月半。当院初診から3か月経過
顔面神経麻痺表情筋テストは24点。患側の表情はかなり動くようになり、口角も広がるようになったが眼下部がめくれている感じがして動かしていると疲れる。口内も広がり感が出てきて食べるには不自由を感じなくなってきた。まだ目の開閉スピードに左右差がある。
<31回目>顔面神経麻痺発症から5か月半。当院初診から5か月経過
顔面神経麻痺表情筋テストは30点。額の皺は眉毛と並行に患側まで伸びている。ほうれい線の左右差はほぼ無くなっている。目の周囲に力を入れると違和感が出る。瞬きおよびウオの発声でやや目が細くなる共同運動が出ている。
<41回目>顔面神経麻痺発症から7か月半。当院初診から7か月経過
顔面神経麻痺表情筋テストは38点。片目つぶりも出来るようになり周囲からは治ったと言われるが、夕方疲れてくると動きに左右差が出る。また口に力を入れると患側の目が細くなる。
<46回目>顔面神経麻痺発症から9か月半。当院初診から9か月経過
病院耳鼻科での顔面神経麻痺表情筋テストは40点となり、病院耳鼻科への月1度の通院も終了となった。
<その後の経過>当院では顔面神経麻痺発症から9か月経過時点で、それまで週1回から2回の治療間隔で来院されていたのを月に1回とした。顔面神経麻痺に対する表情筋点テストが40点近くに達したこと。しかし口に力を入れた時に目が細くなる共同運動が出ておりその経過を見ること。そして表情筋の疲労の蓄積やストレスや寒冷などによる顔の動きの悪化を防ぐ目的として、月に1度の間隔での施術としたものである。
仕事をしているとどうしても大きな表情や顔全体に力を入れてしゃべることとなる。その為どうしても顔面神経の迷入再生いわゆる顔面神経混線による共同運動がでてしまう。この症例でも点数的にはとても良いのだが、口に力を入れると目が細くなるという共同運動が出ている。逆に顔面神経麻痺の表情筋テスト的にはこの症例ほど高くなくてもさほど共同運動が出ない症例もある。これは毎日の共同運動に対する表情筋運動や顔への注意の積み重ねによる差と考えられる。