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臀部から足の母指にかけての足の痺れ 62歳 男性
来院される10日ほど前に筋違いのような腰痛になった。その直後から痛みと痺れが右臀部から大腿部下腿部の外側と親指にまで出てきた。すぐに整形外科を受診しMRIを撮ったが、「腰椎には異常が無い」と言われ炎症を止めるための注射と薬を飲んでいた。しかし症状に変化が無いばかりかさらに足の痺れがきつくなってきた。そこで知人に紹介されて来院された。
■所見
腰椎のMRIに異常ないので腰椎部のヘルニアや脊柱間狭窄などの器質的なものでは無い。しかし、症状からみて明らかに腰椎の神経根部周囲の炎症がある。
■診察
[ 初診 ]
遠絡療法と鍼灸治療を併用して治療をおこなった。治療直後足の痺れと痛みが半減した。
[ 2回目 ]
前回の治療直後足の痺れと痛みが半減したが、時間がたつとまた元に戻ってきたが、それでも以前に比べれば軽くなっている。
VASで初診時を10とすると2回目の治療後は3と、3分の1程度に愁訴は軽減した。
[ 5回目 ]
5回目の治療後主訴であった足の痺れと痛みは消失した。しかし足の母指の背屈が出来にくいという訴えがあり、さらに治療を継続した。
[ 9回目 ]
足の拇指の背屈もほぼ正常になったため略治とした。
■考察
下肢の拇指背屈障害と痛み痺れがあるにも関わらず、MRIの画像上異常が見られない症例です。XPに異常があっても症状の無い場合は多くありますので、画像は参考もしくは精査に使用するもので、あくまで患者の訴えと症状を基に病態の把握が必要なことを示す症例と言えます。