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1カ月以内に笑顔が出来るようになりたい。そう言って来院された顔面神経麻痺症例 女性 21歳

1か月前に後頚部あたりに重さを感じ、その後に耳中でボンと言う音がして耳に痛みを感じるようになった。翌朝歯磨き時に口周囲の違和感と笑う表情がしにくく感じた。その日の夕食時には味覚を感じなくなり、夜に頭皮の痛みが出現するようになった。翌日病院の救急外来を受診し入院となった。入院して2日間はステロイドの点滴をしたが、入院の担当医により服薬に変更。しかし耳鼻科の医師からは「ステロイドの点滴が良いんだが」と言われた。入院時の聴力検査では聴力に異常なし、顔面神経麻痺に対する顔の電気検査はしていない。また顔面神経麻痺評価点数は4点と言われた。10日間入院。

 

<初診時>顔面神経麻痺発症から1か月経過

「25日後に卒業式があり、それまでに笑顔をしても他人にわからないようになりたい」と言う理由で来院された。確かに笑顔を作ってもらうと、顔の麻痺側は口から頬周囲の他の補助筋を使って不自然に引きつり、口角も上がらない状態である。

顔面神経麻痺評価点数20点。コップで飲める。太いストローは難しい。口中の食べ物の片寄り(-)。うがいで水は漏れない。顔の触覚や知覚異常(―)

 

<その後の経過>

22日間に8回の施術を行った。結果22日間で顔面神経麻痺評価点数30点となった。見た目はまったくわからない。笑顔も合格点である。ご本人曰く「ここまで良くなれたら自分としては十分満足している」 卒業式の振袖レンタルもしており、卒業後転居するということである。この後の予後だが、瞬き時に口元に共同運動が軽度出るぐらいで、顔面神経麻痺評価では36点から40点と予想している。

 

* 施術が終了した1カ月後にご本人から電話があり、「耳鼻科で検査したら40点だった。後遺症も出ていない」との報告を受けた

 

<考察>

顔面神経麻痺は重度となると一生後遺症が残る病気であり、22日間で顔面神経麻痺の笑顔がわからなくなることは無い。この症例では、初診時の状態から可能と判断しただけの話である。

 

 

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