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鍼治療を開始して急速に症状の改善がみられた症例  34歳 男性

1カ月と20日程前に患側首筋のツッパリ感と耳鳴りがあったが、その翌朝洗顔時に口と顔が動かないことに気がつき近くの耳鼻科診療所を受診した。その翌日診療所の紹介で病院の耳鼻科を受診し、医師からは重度の顔面神経麻痺と言われ、ステロイドとアデホスを1週間分処方された。その1週間後の再受診時にマッサージのプリントを渡され、顔のマッサージと額に皺を寄せたり唇を動かすような表情筋運動の指導をされた。病院での顔の電気検査は無く、顔の点数評価もされた覚えがないとのお話である。その後1カ月半以上たっても顔の状態が改善しないことに不安を覚え当院を検索して来院された。

 

<初診時>顔面神経麻痺評価点数は22点。中等度の顔面神経麻痺。顔の硬さやツッパリ感は無く、味覚正常。うがい時に水は漏れないが漏れそうで頼りない感じ。座っての閉眼は2ミリほど目が開いている。治療は鍼治療のみを行った。

 

<2回目>前回治療後にしんどさなど出なかった。口をイーっと開けるようになっている。食べるのが楽になり口中での食べ物の残渣が無くなったとのことである。

 

<3回目>顔面神経麻痺評価点数24点。急激に改善しており柳原評価点法で4点に近い項目が7つある。

 

<5回目>顔面神経麻痺発症から3か月経過。当院初診時から1か月経過。顔面神経評価点数30点。

 

<8回目>顔面神経麻痺発症から4か月経過。当院初診時から2か月経過。顔面神経麻痺評価点数34点。

共同運動も出ていない。顔面神経麻痺以前の顔の状態にほぼ戻っている。

 

<考察>

顔面神経麻痺に対して鍼灸を開始してから右肩上がりで症状の回復が見られた症例となった。若い患者に有りがちで症状が心配な時は治療に来られるが、症状が良くなるとそのまま来院されなくることが多い。この症例もこちらが略治または治癒の確認をする前に中断になってしまった。

 

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