休診日(日曜・祝日) | ||||||
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帯状疱疹後に突発性難聴を発症した症例 55歳 女性
1カ月半前に帯状疱疹になり治療を受けていたが、発症後10日ほどして、人との会話中に聞こえが悪くおかしいと思い耳鼻科を受診した。聴力検査では特に低音の聞こえが悪くなっている。今までにも同様の症状を繰り返しており。半年前にもなっていてその時は3週間ほどで治った。今回は低音を中心の難聴に加えて耳鳴りが有り、それが大きくなったり小さくなったりまた時には消えることもあり。加えて耳につまった感じ(閉塞感)がずっとある。また頭が重く疲れやすい。
<初診時>
視診では舌質渇き紅っぽい。脈診は浮虚。東洋医学で言うところの陰虚症状である。肩背部、腰部が張っている。治療は鍼灸治療と遠絡療法とをおこなった。
<2回目>前回治療から1週間後
前回治療後少ししんどさが出たが低音の聞こえが良くなった。耳鳴り軽快。耳のつまり(閉塞感)消失。愁訴は軽快したが、状態が安定するかを確認するためもう一度来院するようすすめた。
<3回目>前回治療から6日後
この間耳鼻科で聴力検査をしたら、聴力は元の状態に回復していた。状態は安定しており略治とした。
(考察)
この症例では陰虚として1回目の治療で著効が出ている。耳の症状の訴えだが、耳が原因ととらえず体全体を治療の対象にすることが愁訴の改善につながった。