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左肘尺側から第5指にかけての痺れ症例。36歳 女性

3ヶ月ほど前から手の肘から小指にかけて痺れが出現するようになり、体の向きによっては痛みも出る。整形外科を受診し、レントゲンやMRIを撮ったが異常がなく、医師から「よくわからない」と言われた。首の牽引とビタミンB12(メチコバール)を飲んでいるが、症状は一向に改善しない。寝転ぶと症状がひどくなる。

■診察
[ 初診 ]
左手の肘から手背部にかけて痺れがある。特に肘の尺側から小指にかけてが痺れの中心である。これは頸椎での神経根圧迫による痺れ症状である。横になると症状の悪化が見られるのもその姿勢で圧迫がきつくなるためと考えた。治療は鍼灸治療と遠絡療法とをおこなった。治療後はVAS値10→3まで改善した。
[ 2回目 ]
前回同様の治療をおこない、愁訴である手から指への痺れはほぼ軽快し、略治とした。

■考察
実際にはまだ症状を追っていく必要のある症例ばかりである。中には長期に整形外科や整骨院あるいはカイロ等で治療を続けて全く効果が見られなかった症例もあり、1回の治療で症状が改善しても、それがイコール略治の選択に繋がる。保険が効けばその後の推移も診ていけると考えられるがはたしてどうであろうか。

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