休診日(日曜・祝日) | ||||||
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お腹に一日中痛みがあり、腹圧がかかるとをワシ掴みにされた様な痛みになる 58歳 女性
仕事上のストレスで1年ほど前から腹部に痛みと緊張がずっと続いている。階段を昇ったり重いものを持つ動作などで、腹圧がかかるとお腹をワシ掴みにされたような痛みが出るようになった。痛みは食事摂取とも関係ない。3か月前に仕事を辞めて胃カメラ、内視鏡、CT、血液検査などを受けたが異常は見られず、内科では過敏性腸症候群と言われ治療をしたが一向に良くならなかった。転院した胃腸科では瘀血と言われ桂枝茯苓丸と言う漢方薬が出ている。他に不眠で心療内科にもかかっておりエバミール毎日服薬している。当院をネットで検索して来院された。
<初診時>
脈はやや速く締まっている緊脈と言う脈で痛みを表している。舌は黄色い粘ったコケがついていて湿気が熱で燻蒸されている状態。お腹は上腹部に空気の入った大きな膨隆いわゆる気滞がある。治療は鍼灸治療と遠絡療法をおこなった。
<2回目>前回治療から2週間後
前回の治療後お腹を鷲掴みにされた感じがましになった。また物を持つのも階段を昇るのも楽になった。
<3回目>前回治療から8日後
お腹を鷲掴みされる感じから、今は違和感程度になっている。夜間睡眠薬を飲まずに眠れるようになっている。
<4回目>前回治療から10日後
お腹の状態は改善された状態が続いている。睡眠薬は飲まなくて、初めは浅い眠りだったが深い眠りになっている。
<5回目>前回治療から11日後
愁訴は改善されており略治とした。
(考察)
お腹を鷲掴みにされる感じや、睡眠薬からの離脱という非常に困難と思える愁訴が5回の治療で改善されると言った予想以上の著効を得た。目標となる中心の治療標的は脳である。遠絡療法は脳局所に対しておこない。鍼灸治療はそれを全体から後押しする。お互いの治療の良い点が相乗効果をもたらした結果であろう。