診療時間(完全予約制)
休診日(日曜・祝日)
診療時間
8:30~12:30
13:30~20:30 -

TEL 086-270-0188

〒703-8275

岡山県岡山市中区門田屋敷1丁目
9-29(菱和パレス一階)

目の疲れや顔の強張りがあり、3年前になった顔面神経麻痺の治療を希望されて来院 28歳 男性

3年前に顔面神経麻痺になり入院してステロイド点滴を受けた。その後季節によって波はあるものの夕方になると目の疲れや顔半分の強張りがあり、病院の整形外科でリハビリに1年ほど通院して首や肩の治療を受けている。また整骨院にも通院している。当院はインターネットで検索したとのお話であった。

 

<初診時>

顔面神経麻痺評価点数は40点満点の38点。点数上は全く問題ない点数である。ただし後遺症である眼列狭小や口角挙上と言った共同運動は出ている。現在日常生活で一番困る症状はコンタクトレンズでは辛くないのに、眼鏡をすると眼球の奥にしんどさを感じると言うものだ。眼科では眼鏡が合っているか何度か見てもらったようだが、眼鏡と視力の関係に問題は無いとのことだ。コンタクトレンズではしんどさが出ないのも不思議である。また仕事の後など疲れると顔面神経麻痺になった側の顔の半分の強張りや動き難さを感じると言う。

治療は眼球奥と表情筋の両方に対する鍼灸治療と遠絡療法をおこなった。

 

<2回目>

この間顔面神経麻痺側の顔の強張りは楽だった。

 

<4回目>初診時から18日経過。

この間「眼鏡をしても眼の奥のしんどさを感じなくなった。顔の強張りも感じない」 とのお話である。主訴が取れたので略治とした。

 

(考察)

顔面神経麻痺発症時入院されたわけだが、当院初診時3年後の顔面神経麻痺評価点数は後遺症状は有っても38点有ったことから、3年前になった顔面神経麻痺は重度では無い。コンタクトレンズでは出ないが、眼鏡の不適合ではないのに、眼鏡をすると眼球奥にしんどさだが出るという主訴については、顔面神経麻痺が眼球奥のしんどさとは直接関係しているわけではなく、顔面神経麻痺の影響が顔のこわばりにとなり、眼鏡と顔の強張り部との接触が関係して言えるかと考えた。しかし今回の治療の標的部は眼球奥である。

最近の症例