頬の辺りが噛んでも触っても痛くないのに、夕方になると毎日痛みが出現する 　三叉神経痛症例　４０歳　女性

１か月ほど前から左上顎部が痛くなり、脳神経外科を受診して三叉神経痛と診断されテグレトールの処方を受けている。痛みの部位は食事で噛んでも触っても圧しても痛くない。しかし夕方から就寝時にかけて毎日痛みが出現する。

 

＜初診時＞

患部を触っても圧しても噛んでも痛みが無い。夕方以後に痛みが出るとのことである。東洋医学の検査法である脈診では細・緊・数の脈で更年期にも見られるが、気血の流れに問題があり、痛みに関連した脈も出ている。治療は鍼灸治療と遠絡療法を併用した。

 

＜2回目＞前回治療から１２日後

前回治療後３日間は夕方以後も３日間全く痛みが出なかった。それ以後今日までも痛みは１０→１であれほどツラかった状態が嘘のようだとのお話である。治療は前回と同様におこなった。

 

＜３回目＞前回治療から２３日後

この間正月をはさんで飲み食いしたが夕方以後の痛みは全く出ていない。略治とした。

 

（考察）

病院にて三叉神経痛との診断であるが、他の三叉神経痛患者と比べ痛み方や程度に明らかな違いがある。病名と症状に疑問を抱きながら略治とした症例である。