コロナ発症後から、耳のつまった感じ、外部からの音と自分の声がこもり、響く　３９歳　女性

もともと耳鳴りや耳のつまりが時々出ることはあったが、４０日ほど前にコロナにかかり、発症後１０日目ぐらいから常時耳のつまりと自分の声や外からの音が、こもって響く状態になってしまった。ここまできつくなったのは初めてである。耳鳴りはあるものの気にならない程度である。耳鼻科を受診してはいるが状態に変化が見られないため当院をネットで調べて来院された。

 

＜初診時＞

東洋医学で言うところの腎虚による代謝の改善を念頭に鍼灸治療と遠絡療法をおこなった。治療直後すでにつまりが減っているとのお話であった。

 

＜２回目＞前回治療日から３日後

前回治療して一旦耳のつまりが良くなっていたが、翌日夕方頃からつまりが出始め、現在つまりとこもりは１０→８と初診時の治療前に比べるとやや軽減している。前回と同様の治療をおこなった。

 

＜３回目＞前回治療日から５日後

前回治療後耳のつまりが１０→２　耳のこもり１０→２　自分の声のこもりと響き１０→２　外界からの音のこもりと響き１０→２　全ての愁訴が軽快した。そして現在も軽快した状態が続いている。１０→２と日常生活に支障の出ないレベルにまでなったが、この状態が安定したものかを見るためもう一度治療をすることにした。

 

＜４回目＞前回治療日から１週間後

耳のつまり、耳のこもり、耳の響き全ての愁訴が１０→１.５と前回治療後よりさらに改善されている。生活にも全く困らないとのお話だったので略治とした。最後に患者様から「すごく楽になりました！」と感謝の言葉をいただいた。

 

＜考察＞

コロナを発症して１０日後あたりで症状が出ており、もともと耳のつまりや耳鳴りが時々出ていたとのことなので、コロナ発症による代謝異常が耳症状を誘発したのではないかと。私は想像している。