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1ヶ月以内に治癒が予想された軽度の顔面神経麻痺 47歳 女性
10日前の朝に突然右側の口角が動かなくなり水が口から洩れ、食べにくく話しにくい状態になった。翌日脳神経内科を受診し顔面神経麻痺と診断された。ステロイドの錠剤とメチコバールを処方されて服用しているが、治り方が遅く不安になりネットで当院を知り受診された。
<初診時>
当院の予診表には ①顔の右側が強ばっている ②食べにくい、飲みにくい ③右目が涙が出て見にくい と記入されている。顔面神経麻痺評価点数は22点で症度で言えば軽度に近いレベルである。1ヶ月以内に治ることが予想されることを伝えると、安心されたようだ。治療は鍼治療のみをおこなった。
<2回目>前回治療から6日後
「治療してもらってから全然違う。大分良くなった」とお話された。顔面神経麻痺評価点数は28点
<3回目>前回治療から6日後 顔面神経麻痺発症から22日後 当院初診から12日後
顔面神経麻痺評価点数40点満点の40点
点数的には満点になった。見た目や動きは判らなくなったが、細かに観察すると鼻翼や頬に左右差がある。
肩凝りや頭痛の訴えもありその後2回治療して治癒とした。
(考察)
ガン(癌)と言う病名で亡くなる人と治癒する人があるように、顔面神経麻痺という同じ病名でも、一生涯後遺症が残る場合もあれば、この症例のように軽症で治癒する場合もあります。「何で私が」と顔面神経麻痺に罹った方は一様に思われる筈です。顔面神経麻痺の軽度と重度の違いは癌同様に不公平で大きなものがあります。