指の痺れ（手根管症候群・手術後）(70歳男性)

４ヶ月前に左手の手根管症候群の手術をおこなったが、その直後から左手の第１指（拇指）、第２指（次指）、第３指（中指）の痺れと痛みが手術前よりさらにきつくなった。担当医に訴えたが日にち薬と言われ特別な処置はしてもらえなかった。そこで自分の判断で近くの鍼灸院に通い続け、指の痛みは軽減してきた。しかし痺れはまったく変化が見られず現在に至った。インターネットで当院を調べ来院された。
■所見
指の痺れ、指の痛み、指の冷え、及び指の屈曲障害（指がらない）がある。指の痺れは指の先端にいくほど強く、第３指の痺れが一番強い。握力低下が有り、物を握る動作がしづらい。チネルサイン陽性　　握力　右３２ｋｇ　左５ｋｇ

■診察
[ 初診 ]
遠絡療法のみで治療をおこなった。治療直後に痺れも痛みも軽くなったとのお話であった。
指の痛みはVAS　１０→７へ軽減した

[ 2回目 ]
手首の動く範囲が広がり痛みがさらに軽くなった。

[ 3回目 ]
指の冷えがが軽快し、全体の動きが軽やかになった。

[ ４回目 ]
指のつっぱりお軽減し、残っていた痛みが消失した。「治療中血行が大変良くなる感じがする」との話であった。指の痺れはMPからDIPへと先端のみとなった。
[ ５回目 ]
握力が戻り、ゴルフが出来るようになった。指の痺れもほとんど気にならなくなった。自身が鍼灸治療を受けるときに予想した以上に良くなったと喜ばれた。