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歩行で踏ん張れず、立位で足に痛みと痺れが出る脊柱管狭窄症と診断された症例  75歳 女性

2ヶ月程前から臀部から足のくるぶしまで外側に痛みと痺れが出るようになり、立位がつらく歩行時に踏ん張りが効かなくて外出がし辛くなっている。朝の起床時は楽であり、座位も問題は無い。また歩行時もしゃがんで休憩するとまた歩けるようになる。痛みもつらいがそれ以上に痺れが辛い。整形外科には2カ所かかりMRIで腰椎が3カ所で狭くなっていると言われた。メチコバールや血行改善薬、鎮痛剤を服薬し、リハビリにも通っているが一向に症状は良くならない。最初にかかった整形外科でお尻に注射を3回してから動けなくなり転院した。

 

<初診時>

鍼灸治療と遠絡療法とをおこなった。治療直後は気持ちが良かったとの反応であった。

 

<2回目>前回治療から10日後

痛みと痺れの範囲が膝以下に減少した。また痛みの程度が軽減した。風呂に入ると痛くなるとのお話であった。治療直後は

「足が軽くなった。普通に歩ける」との反応であった。

 

<3回目>前回治療から12日後

随分楽に歩けるようになったとのことである。

 

<4回目>前回治療から14日後

足の痺れと痛み共に日常生活に支障が出ない程度にまで良くなった。

 

10ヶ月ほど経ってご家族の治療で来院され

「あれからすっかり良くなった」と感謝の言葉をいただいた。

 

(考察)

今回のように症状が改善しても、依然としてMRIの画像上3カ所の狭窄部および一部脊髄または神経根部の圧迫に変化は見られない筈だ。ではこの症例の脊柱管狭窄症状は画像では映らないものが原因だったということになる。

 

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