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手が痺れていて箸が持てない・字が書けない(60歳・男性)

10ヶ月ほど前から思い当たる原因もなく右手が痺れるようになってきた。整形外科で服薬やリハビリ治療を受け、当初あった握力の低下状態は改善した。

しかし手指の痺れに変化が見られず、箸が持てないし字も書けないという状態で来院された。

■所見
頚椎のX-rayに異常なし。スパーリングテスト異常なし。触診すると左手より右手が冷たく色が白い。右肩関節の後ろから上腕部の後側を叩くと痛みと痺れを感じる。手指の痺れは第3指、4指、5指の掌側に感じる。

■診察
[ 初診 ]
遠絡療法と鍼灸治療を併用して治療をおこなった。しかし治療直後の症状に大きな変化はみられなかった。

[ 2回目 ]
前回治療した日の食事時に、箸を持って片手でつまめることに驚いた。(それまでもう片方の手で箸を開いて食べていた。)

字もゆっくり書くと字が書けることにさらに驚いた。[それまで数字さえ書けなかったのに、名前が書けた

[ 3回目 ]
右肩関節の後ろから上腕部後側にあった痛みが取れた。また手の痺れがとても軽くなった。

■考察
10ヶ月苦しんだ手の痺れと、箸が持てず字も書けないという症状が、たった3回の治療で大きく改善された。このことはX線異常(-)所見よりも、患者の主訴と状態を優先し病態をどう捕らえるかが大切なことを示している。

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