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突発性難聴の治療を耳鼻科で受けても症状に変化無く、さらに耳のつまり(閉塞感)とこもった感じが出てきた 29歳 女性
6日前の朝、耳にボワーッとした違和感を感じ、2年前に高音の聴力低下となって以後継続的に通院している耳鼻科を受診し、突発性難聴との診断を受けた。ステロイドとビタミンB12の服薬治療をしたが症状は変わらず、耳のつまり感(閉塞感)が新たに出現して強くなってきており音が全て遠くに聞こえている。耳のつまりは起床時に強いが、昼間でも朝よりはましといった程度で耳のつまりが日常に支障を来している。
<初診時>
耳鼻科の聴力検査では高音部の聞こえが悪いようだが日常生活ではあまり気にならず、それよりも音のつまった感じとこもった感じが特につらいとのお話であった。治療は鍼灸治療と遠絡療法とをおこなった。治療後は耳のつまりとこもりは患者様のつらさのVAS値で10→6に軽減した。
<2回目>前回治療から4日後
前回治療後耳のつまった感じとこもった感じがとても良くなった。しかし昨日からまた感じるようになってきた。現在VAS値は10→3ぐらいで推移しているとのお話であった。治療は前回同様に行い、治療後の状態は10→1.5に変化。「すごく良いです」とのお話であった。
<3回目>前回治療から5日後
「めちゃめちゃ良い」と言われた。この間のつまり、こもり、は0.5~1程度に軽快。この間に耳鼻科で聴力検査をしたらそれも少し改善していた。治療は前回同様に行った。治療後の耳のつまりと耳のこもりは10→0と消失。一旦略治とした。
(考察)
突発性難聴という診断をされて極端に聴力の支障が出た。または全く聞こえなくなったといったケースよりも、聴力検査で聴力低下は指摘されるが、この症例のように耳のつまった感じや耳のこもった感じ、耳の中の響いた感じの方がむしろ日常ではつらいといったケースを多く見かける。以前にも書いたが耳の器質的な疾患が原因で耳鳴り、耳のつまり、耳のこもりとなっている耳鼻科領域より、内科、婦人科といった全体を診ないとなかなか症状の軽減に到らないものが多いように思える。