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憂鬱感(ゆううつかん)と息苦しさと食欲不振がつらい 49歳 女性
10日ほど前から憂鬱感(ゆううつかん)と息苦しさと食欲不振になり、3日前から頭が重たい状態が続いている。午前中が特につらく夜は比較的楽になる。したがって朝食昼食は食べれず夜は少なめだが食べれる。一昨年に更年期の診断で漢方薬を飲むようになり、昨年は生理痛が激しくなって子宮腺筋症と診断された。そこで生理を止めるホルモン剤を服薬したがそれ以後調子がとても悪くなり、今回のような憂鬱感や息苦しさや食欲不振が出て心療内科を受診することになった。今回もこの症状で通院中だが一向に好転せず不安になり当院をネットで検索して来院された。
<初診時>
東洋医学の脈診、舌診、腹診では、更年期、瘀血、冷えのぼせ、胃気弱く気血不足といった状態である。
治療は鍼のみをおこなった。
<2回目>前回施術から6日後
朝昼が少し食べれるようになった。頭が重いのもスッキリした。しかし胸部が緊張し朝から憂鬱感と息苦しさがある。
<3回目>前回施術から1週間後
前回治療した日は憂鬱感も息苦しさも無くなり、頭がスッキリした。しかし翌日からまた元に戻った。
<4回目>前回施術から1週間後
前回施術後3日ほど疲労感が続いた。しかしその後症状が楽になりスッキリした状態になった。また朝食昼食ともに食べれるようになり、夕食は健康時の8割ほど食べれるようになった。また頭の重さも消失している。
<5回目>前回施術から1週間後
この1週間疲労感やすぐに疲れる感じはさほど無かった。また日中割と楽な時間が増えた。朝は少し食べる程度だが昼にかけて調子が良くなり昼食は普通に食べれるようになったが、昨日真夜中に起きてから動悸と緊張がした。
<6回目>前回施術から1週間後
この1週間はとても調子が良くなり、食欲が戻り朝食も普通に食べられるようになった。息苦しさもなくなり、動悸もしていない。今もスッキリした感じだとのことだった。本日治療を終え状態も良いので、また不安な状態なら連絡するように伝えて略治とした。
(考察)
世間には、鍼灸治療は、肩凝りや腰痛が対象といったイメージがあるように思うが、実際に本領発揮するのは、自律神経系疾患や婦人科疾患ではないかと思う。この症例もその1例であろう。